8月10日=ZDFのクズ番組「フロンタール21」ドイツ国内放送日の翌日、中手聖一氏がドイツ・フライブルグ市で語ったこと 中手氏の「プロフィール」
(クズ番組についてはこちら http://memo-no-memo.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/zdffrontal21-8e.html 参照。当ブログでも書いています。http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-39.html)
ドイツ語原文掲載サイトはheise online(ドイツのlivedoorみたいなサイトか?)
http://www.heise.de/tp/artikel/35/35398/1.html(9月5日 Reinhard Jellen)
インタビューに至るいきさつは、これを仲介したミュンヘン在住の日本人manisha氏のブログ
http://manisha.jugem.jp/?eid=32 (9月7日)にある。またここに「日本語版」もあるが、両者はかなり異なる。
(2012 4/14追記)上記ブログにおいて、この「日本語版」ページは消されたようです。以下「魚拓」。
http://megalodon.jp/2011-0924-1211-18/manisha.jugem.jp/?eid=32
以下はドイツ・ワイン好きのシュヴァルツ・カッツ氏による訳だが、何しろ氏は酔っ払いクロネコなので、間違いがあるかもしれない。しかしmanisha氏のブログにある「日本語版」よりははるかに忠実にゃ。比較して読むと、何が隠されているのか、どこが変わっているのか、興味深いことがあるはずにゃ。
なお「いきさつ」からすると、「日本語版」が「原文」で「ドイツ語版」がその「訳」という見方もある。しかし次の二点で疑問がある。
①「ドイツ語版」には中手氏の「職歴」「活動歴」について年数が出ている。これは本人しか答えられない。
②「ドイツ語版」は署名記事であり、責任の所在がはっきりしている。
従って「ドイツ語版」が「原文」=8月10日に本当にしゃべった内容だろう(なお、最終項目にある泊原発の再稼動の話は、記事が発表された9月に合わせて時制を書き換えたようだ。また菅総理辞任もそうかもしれない。いずれにせよ、この記事にはインタビューが行われた日付=8月10日が載っていない)。そうだとしてなぜmanisha氏が「脚色」したのかだが、両者があまりにも違うこと、「日本語版」には「ドイツ語版」にない結論までついていること等から、むしろ「日本語版」は8月末あたりになって、中手氏が新たに書いたものと考えた方が自然だ。何はともあれ「ドイツ語版」はドイツ人に、「日本語版」は日本人に読ませることが目的であることは間違いない。
まず、「ドイツ語版」のインタビュー前についた解説後段も興味深いので、付け加えておくにゃ。
(以下「ドイツ語版」解説の翻訳)
(解説最後のあたり 、インタビューから数えて16行前から)
~そこで例えば、福島の大学(die Universitat in Fukushima)は放射能に被曝した住民の検査を拒否しました。
この広範囲に及ぶ放射能汚染サンプルの分析結果は、ほんの少しだけ発表されて・・・(以下政府、東電批判などが続く)。
(中手氏写真の下)
英国の放射線科学者、クリストファー・バズビー氏は、福島はチェルノブイリ発電所の周辺の、2倍汚染されていると見積もっています。彼の計算によれば、この事故による死者は140万人に達する。彼は「想像を超えた破滅(a catastrophe beyond belief)だ」と言っています。また政府の、この事故に対する不釣合いに低い反応、行動を、「犯罪的に無責任なやり方(criminally irresponsible manner」であると非難しました。そこで中手聖一氏は、市民団体を結成しました。
(以下インタビュードイツ語版の翻訳 わかりやすくするために、この記事の署名者=質問者と思しきReinhard Jelln氏の名前を入れたにゃ。Reinhard氏はmanisha氏のブログの「ライニー」氏か。また、両者の違っている部分の日本語版は、赤字で示した。しかし片方にあって片方にない部分等が多々あり、示したのはほんの一部である。)
ラインハルト・イェレン:中手さんあなたの職業は何ですか?原発事故に対してどう対処しましたか?そしてあなたはなぜあなたの団体を「放射能から子供たちを守るための福島ネットワーク」と呼んでいるのでしょうか?
中手聖一:私は福島で30年間、障害を持つ人々のための施設で働いてきました(ここは「日本語版」では年数なしでいきなり、「福島市障害者支援センター(NPO)で働いています」となっている)(ネコ注1)。原子力発電所の事故のすぐあと、私は急いで西日本に私の家族を避難させました(ここは「日本語版」では、「地震後すぐに家族と共に、一旦遠くに避難しました」となっている) (ネコ注2) 。私は25年にわたり反核(反原発?)団体(原文=Anti-Atom-Initiative)に所属して活動しているので(ここは「日本語版」では、「以前反原発の運動をしていたこともあり」となっている)、政府および東電会社が事故を矮小化して伝え、人々がすぐに危険な状態にさらされるだろうと思いました。(「日本語版」では更に、「それまで周りの人だけに危険を知らせていましたが、もっと社会に働きかけないといけないと思い、行動に移しました。」とある)この点についてはインターネットで調べることができました。私は実際に3月19日から活動を始めたのですが、それは「放射線の専門家」であり、長崎大学の医学部教授である山下俊一が福島に来て、住民に対する危険はこれ以上はない、という主張を始めた日でもありました。我々はただちに福島の1600地点、特に学校や幼稚園で、空間放射能を測定することを呼びかけました。政府はそれから測定を実行しましたが、人々に結果や評価の通知がされませんでした。我々の組織は、これらの結果(政府のWebページ上でコメントなしで公開された)の評価をしました。76% の学校が、一時間当たり0.6マイクロシーベルトになることが計算できました。ここの正常値は0.05マイクロシーベルト毎時です。チェルノブイリの子供たちや大人に対しては時間当たり0.4マイクロシーベルト(または0.6マイクロシーベルト)が避難対象だったのです(=ここは「日本語版」にはない)!我々はまず、この地域のすべての市町村に、まず最初に子どもたちを避難させ、そして汚染された土壌の除染を提案しました。「フクロウの会」のウェブサイトに、これを載せたのです。多くの反響がありました。そこで5月1日、我々は公式に団体を立ち上げたのです
ラインハルト:福島原子力発電所の今の状態を手短に教えて下さい。
中手:政府や東電によれば、修理の第一段階である原子炉の冷却は、ほぼ出来たとのことです。今みんなは除染を望んでいる。しかし人間が中に入って見ていないので、本当のところは何も分からない。大きな余震が来たらどうなるのか。4号機の状態は変わらないし、出されている情報はまったく不十分です。専門化でさえ評価できない状態だ。東電は来年までに修理は完了できると言うが、私はもっと長くかかると思います。
ラインハルト:事故後最初に政府のとった具体的な手段は、どんなものだったのですか?
中手:限定的でした。原発から20km圏内の人たちを避難させたのです。しかし日本の人口密度からすると、さらに大きな範囲の住民を避難させるのは不可能だったでしょう。明らかな責められるべき失敗は、破滅的な大量の放射線値が計測されたのに、人々にその情報が知らされなかったことでした。この地域のテンプレート(ドイツ語の意味わからず。SPEEDIの予測のことか?)があったのに。原発から30キロの(浪江町)津島という小さな町では、役人によって3月13日に333μSV/hという値が計測されたのに、住民に警告はありませんでした。住民は測っている彼らの傍らにいたのに。次の日にはその値は文科省のHPに掲載されていましたが、何も説明はついていないのです。山下氏は3月19日に、「全てはうまくいっている、子どもには影響はない」と言っていたことを付け加えておきます。彼は大真面目に、「気分が落ち込んでいる人、あまり笑わない人が放射能被曝で危ない」と言いました。また「一時間に100ミリ・シーベルト被曝でさえも、大丈夫だ」とまで言いました。わずか一ヵ月後、5月22日に政府は計画的避難区域を決め、避難が始まりました。また3月半ばには内陸部に、雪や雨によって深刻な汚染がもたらされました。しかし政府の行動は後になってから基準値を決めただけです。細野豪志原発担当大臣は、20-30km圏内の人たちを避難解除しようと言っています。私はそれは怠慢すぎると思います。この地域は非常に汚染されています。政府は福島の人にはっきりと、いくつかの地域ではもう人は住めないと言わなければなりません。悲しいけれど、人々はそれを知らなくてはならないのです。(「日本語版」ではさらに、「でないとそれは、まるで戦争に行った大切な人の死を知らないで居るのと同じことなのです。」とある)
ラインハルト:政府はそのほかに、どんな対策を示しましたか?
中手:政府はただ、「屋内にいるように、また子どもはマスクをして長袖を着るように」等の指示をしました。
ラインハルト:いかなる理由で、原子力災害を小さく見せかけようとしているのですか?
中手:パニックをさけたいからです。(ここは「日本語版」では、「原発震災を小さく見せかけて、まだ推進していきたい。補償金をなるべく少なくして、パニックをさけたい。しかし逆に彼らこそが、エリートパニック、だったのではないでしょうか?」となっている。)
ラインハルト:原発事故の後、政府は放射能基準値を引き上げました。今はどれくらい浴びていいことになっているのか。またどうして政府は基準値を上げたのでしょうか?
中手:年間被爆限度量の平常値は1mSVだったのに、学校の子どもたちに対して20mSV に上げました。(注:ここからしばらく、ドイツの基準値について質問側の解説が入れられている)
加えて政府は住民に、皮膚を通しての外部被曝の他に、放射性物質の蓄積が呼吸、飲食から起こる内部被曝があることを伝えていません。食品の基準値も簡単に引き上げられました。例えば野菜のヨウ素は1キロ当たり5ベクレルから2000ベクレルに引き上げ。田んぼの土壌については1キロ当たり5000ベクレルが上限。これは恐らく、この上で育つ米は1キロ当たり500ベクレルしか認められないからでしょう。これは非常に疑問です。政府はこれ以上の住民保護の手段は取りたくない、ということでしょうか。
(ここは「日本語版」では、「年間被爆限度量20mSV (ICRPによる)平常値は1mSV、他にも食品等の基準値も上げています。理由は同上および、除染等の作業を増やさないため。」のみである)
ラインハルト:福島の人たちはこの対策をどう受け止めていますか?
中手:福島の人々は最初は非常に不安でしたが、次第に怒りの反応が出てきました。もともと原発10キロ圏内では、1年に一度避難訓練がされていました。しかしそれより遠くの人々は、必要ないと思っていたのです。
事故の直後、多くの人々は政府の言う事を信じました。少数の可能な人たちはすぐ遠くに避難しましたが、最初は家族や友人、仲間に誤解されました。それから母親たちが心配し始めました。どうやって子どもたちをケアするべきなのか、そのための適切な情報や方針が知らされてなかったからです。そんな人たちがどんどん増えていきました。福島の人たちは、普段は大人しいのですが、今回は怒っています。だんだんに、自分たちは捨てられたと感じるようになってきたからです。しかしながら、その他の日本人は、マヒ状態です(この部分は「日本語版」では、「福島の人たちは、もともとお人好しですが、今回は怒っています。怒るべきだと思っています。自分たちが変わらなければと。組織に属していない人たちが、お母さん達を中心に自然とこの危機に気づいたことは特徴的でした。」である)。
ラインハルト:あなたは「放射線の専門家」で、長崎大学教授の山下俊一氏の解任署名運動をされています。それはなぜですか?
中手:山下は福島の人々に「安全な状況である」と言いました。そのために多くの人々が福島に残り、今汚染されています。彼は重大な犯罪を犯しました。今や彼は福島県立医科大学副学長になり、それは彼の下に多くの医師がいて、一般の人々向けに自由に発言できないことを意味します。彼らは今や(一般の人々にではなく)医学業界内でしか話ができません。山下はただの1アドバイザーに過ぎなかったが、今は知事以上の権力を持っています。本当は誰が彼を起用したのか不明です。県民署名はこれまでにネット経由で約5000集まり、さらに署名用紙の2,3000が加算されます。
(この部分は「日本語版」では、「そもそもただの1アドバイザーに過ぎない山下氏ではあったが、実際には知事以上の権限を持っていました。多くの人に安全デマを流し、被爆させた罪は重い。現在は福島県立医科大学副学長に就任しており、多くの医師が自由に発言できない状況になっています。実際、誰が彼を起用したのかどうかも不明なのです。表向きは佐藤雄平知事、ということになってはいるが、とてもそうは思えません。彼にそこまでの力はないでしょう。県民署名は4000-5000、全国は数万人集まっています。山下氏は、多くの人の非難を浴び、福島に来て1ヶ月半後には、もう一般の講演は出来なくなりました。」である。)
ラインハルト:東電と政府のこれまでの政策に関して、どう判断されますか?
中手:政府と東電はほとんどの情報を隠しました。被害を小さく見せようとすること、また誰が状況をコントロールしているかについて隠したのです。まるで第二次大戦の時のような状況です。あの時政府は最後まで、人々に本当の状態を知らせることを拒みました。例えば東電の記者会見は真夜中に行われ、最小限の人間しか呼ばれませんでした。あるジャーナリストが私に、真実は書けなかった。何か正直なことを書くと、上司が握りつぶした、と言いました。実際は政府はインターネットからの情報漏れは、コントロール出来なかった。しかし今、インターネット、フェイスブック、ツイッターからの書き込みを合法的に削除できる、法律の改正案が準備されています。
(この部分は「日本語版」では、「被害を小さく見せようとすることについては、見事なほど情報統制をしたと思います。実際に記者にも聞いたことだが、どれだけ記事を書いても、不安をあおる内容だとなると、一切掲載されなかったそうです。また意図的に原発関連のニュース、東電の記者会見を夜中に流していたことも特徴的です。ただ、インターネットの普及により、全てはコントロール出来なかったと言えるのではないでしょうか。また一部の勇気ある芸能人(有名人)も、大きな役割を果たしてくれたと思っています。」である。ニャハハハ、「勇気ある有名な」山本太郎ちゃんには吹いたにゃ。これ日本人にだけ言ってどうする?)
この後「日本語版」には、原文に存在しない部分がある。以下に示す
「(ラインハルト:)今までに政府や東電から補償金の支払いはありましたか?
人に対する避難区域(20kmおよび特別避難区域)への、仮払いは始まりました。 もので言うと基準値越えの食品など、営業できなくなった企業などに対しても。しかしそれにまつわるいろいろないやな話も聞いています。」
ラインハルト:あなたの運動に関して、国内、外国からの支援はありましたか?
中手:国内からですが、市民団体からのたくさんの支援がありました。避難先の計画も集まりました。おかげで、5万人の避難が実現できました。またオーストラリアから寄付があり、それによってビデオが作れました。海外:寄付、日本の政府に抗議してくれていることはとてもうれしく思っています。個人的に特にうれしかったのは、ドイツでデモがとても早く行われたことです。これは福島の人々にとって、大きな精神的支援になりました。政府と東電は私たちを見捨てたわけですから。
(この部分は「日本語版」では、「国内:市民団体からのたくさんの支援がありました。主に寄付、受け入れ、避難先の企画等。これがなければ、5万人の自主避難は実現できなかったと思っています。海外:寄付、日本の政府に抗議してくれていることはとてもうれしく思っています。個人的に、特にうれしかったのは、ドイツの市民デモが実に早く行われ、規模が非常に大きかったことです。今回ばかりはおとなしい福島県民も怒っています。でもそれが暴動のような、自暴自棄なことにならなかったのは、国内外からの支援があったから。東電や政府を見ると、見捨てられたような気分になりますが。」という、後半は福島県民をバカにしたようなコメントにゃ。日本人は外人に支援されなくても暴動なんてしないにゃ。すぐ暴動するのはだ~れだ?)
ラインハルト:次に政府や東電はどうすればいいのか?
中手:とにかく最初に、彼らは人々に真実を知らせるべきです。そして労働者を保護するべきです。ちょうど辞任した菅総理(彼は学生運動の出身で、危険な浜岡原発の停止を実現しました)を除いて、政府はこうした方策をやろうとはしません。東電は責任を取るべきで、法律で保護してはいけない。人々につけを払わせるのではなく。
(この部分は「日本語版」では、「まずは事故を収束させて欲しい。ただし労働者を守ること。政府には、(菅さんへの望みをのぞいては)期待していない。まっとうな国にするために、国民が一から建て直させなければいけない。本当の意味での民主主義を実現させる。ドイツが緑の党を作ったように、自分たちももっと自主的に動かないといけない。菅さんはいろいろ言われているが、浜岡を停めたし、脱原発を表明しました。あとはどうか子供達を助けて欲しい。東電についてとにかく大事なことは、一度破綻させること。法律で守らせず、全ての資産を出させ、支払わせること。そもそも自分たちの過失なのに、どうして国が、国民が払わなければいけないのか大いに疑問。」である。「緑の党」が目的かにゃ。)
ラインハルト:ドイツは、あなたの運動に関して具体的にどんなことが出来るでしょうか?
中手:寄付は大歓迎です、どのような形でも。長い戦いになりますから。また日本人はドイツ人からより主体的になることを学ばなくては。日本人は(原発のような、)これまで関心なかった分野について、自己決定することを学ばなくてはならない。日本には54の原発がある。それらの多くは検査しなくてはならない状態です。しかし多くの政治家たちはこれらを再稼動しようとしている。例えば北海道の泊原発は、つい最近営業運転に戻りました。
(この部分は「日本語版」では、「寄付を含め、引き続きお願いできることは非常にうれしい。なぜならまだまだ長くかかるからです。また今回こちらに来ても強く思いましたが、ドイツ人がどうやって脱原発に進んでいけたのか、それを示して欲しい。そのプロセスを学びたい。日本人は自己決定をしていかないといけない。そのためにも日本に来てもらって、日本人が必要なことを教えて欲しいと思います。日本の原発は今多くが定期検査で止まっています。このまま行けば2012年には全てが実質的に止まることになります。しかし多くの政治家達は、再び動かそうとしているのです。」である。)
(以上で原文おわり)
(「日本語版」にはさらに以下の結論とおぼしき部分が付け加わっている)
(ラインハルト:)プランや最終的な目標について教えて下さい。
福島だから、障害があるからと言うことで差別を受けてもそこから逃げず、立ち向かえるような人間を作っていきたいです。これをきっかけに、もっといい方向にいくために、教育を含め一人一人が変わっていかなければいけないと強く思っています。
(ネコ注1)なお「日本語版」の「福島市障害者支援センター(NPO)」は、固有名詞としては見当たらない。
http://www.d5.dion.ne.jp/~s-plan21/kosumosu/146kosumosu.htm の「コラムインデペンデンツ 原発災害と自立生活センター」には、「そんな中、反原発運動をライフワークにしているILセンター福島の一スタッフが、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」という組織を立ち上げ、活動を行っている。」とある。しかしここの設立は96年だから、「30年間働いたてきた」とすると、前身組織と思しき http://www.arsvi.com/o/a01-07.htmでも働いていた、ということだろうか。
(ネコ注2) http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1857.html 参照。西日本=岡山ということになる。
追記:http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-35.htmlも参照
(他に気が付いたこと)
インタビューの中身、中手氏の「山下氏=ダース・ベイダー説」等もすごいが、ここではまず以下のことを指摘しておくにゃ。
インタビュー前の解説部分は、「福島の大学(die Universitat in Fukushima)は放射能に被曝した住民の検査を拒否」(これはYouTubeでは「福島大学」と日本語字幕をつけられた)、或いはバズビー師の「想像を絶する破滅(a catastrophe beyond belief)だ」など、クズ番組「フロンタール21」に使われたものに酷似した表現が出てくる。タイミング、そしてインタビュー対象(中手氏は「市民放射能測定所」の理事である)からして当然だが、このインタビューはあのクズ番組の一種の続編と言える。
「市民放射能測定所」の理事長、丸森あや氏もまた、この時期にフランス、ドイツにいた。
http://akuu.blog25.fc2.com/blog-entry-441.html
http://akuu.blog25.fc2.com/blog-entry-442.html
さらに http://www.crms-jpn.com/cat/report.html には、「8月10日モンテリマール(ドローム県)にて行われるクリラッドのミーテイングに、プロジェクト47のメンバーであり、クリラッドからの機材、情報をつかってCRMS−市民放射線測定所を立ち上げられた岩田渉氏と子供たちを放射能から守る福島ネットワークのメンバーを迎えます。(中略)岩田氏達は月曜の夜リヨンに着き、金曜の午後にはドイツへと向かう予定です。」とある。
要するに8月9日に「フロンタール21」がドイツで放送され、それに続いてドイツとフランスで「市民放射能測定所祭り」が行われていたってわけにゃ(7月に日本であった「クリス・バズビー祭り」と同じにゃ。あの時は福島の「市民団体」がバズビー師を呼び、「週刊現代」がグルになってプロパガンダ、毎日新聞等が記事、「自由報道協会」が記者会見等々)。「放射能測定の研修」名目のようだが、10日以上大勢大挙しての旅行らしい。お金持ちにゃ。そんなに測定の「研修」に時間がかかるのか?(これまでの測定は何だったんだ?)そう言えば議員が「研修旅行」をよくやるね~。連中はさぞかし歓迎されたことだろうにゃ。「ハイル日本の反原発の英雄!」にゃ。
だがその影で、福島の農家は泣いている。
そもそも「市民放射能測定所」HPトピックス欄には、広河隆一氏の「DAYS JAPAN」という雑誌に取り上げられただの、英、仏語サイトを作ったなどといった「小ネタ」は出ているのに、ドイツ第二公共放送の報道番組「フロンタール21」に取材され、8月9日にドイツで放送された、という「大ネタ」は全く出ていない。
普通は絶対に自慢してホームページやブログに書くにゃ。しかも自分らの施設が取材されただけでなく、取材対象の農家「大沢氏」の紹介等、番組の「コーディネイト」を担当して(ドイツのテレビ局がいきなり日本に来て、取材対象=素人の農家等を見つけられるわけはない)、その上「この地域から避難するべき」とか、自分らの主張が全面的に入った番組だったわけだし。
おかしくないかにゃ?なぜ隠すのかにゃ?
つまり「フロンタール21」は、「市民放射能測定所」「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」が率先して作った、欧州向けの自己プロパガンダ番組じゃないかにゃ?「市民放射能測定所」「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」が、福島取材部分のすべての「お膳立て」をしているのではないか?本当にZDFが単独で、福島についてのデタラメを広めたと言い切れるのか?
8月9日にドイツで「フロンタール21」が放送され、彼の地で福島は酷く汚染されているということが喧伝され、また彼らの「英雄的」活動が紹介される。直後に彼らは大挙してドイツに行き、ドイツの反原発団体から大歓迎される。さらに8月末、日本語の字幕が付けられてYOUTUBEに上がり、これが日本で広まって大騒ぎになる。ここまでよく計算出来たストーリーにゃ。
福島の農家は泣いているよ。あんなウソ広められて。
ZDFからインタビューを受けたハセガワさん(Hさんにゃ)、あのZDFへの「抗議」は、どこへ消えたのでしょう?(この項続く それにしても長くなったにゃ)