第58回マスコミ倫理懇談会 朝日が福島民報報道局長の発言を「捏造」? (10/2追記は次のエントリー)

今回は前回エントリーのコメ欄に、「元さん」が書いてくれた話なのだにゃ。
朝日新聞の福島民報に対するあまりにもヒキョーな「印象捏造」があったので、ここに記録しておこう。「元さん」ありがとう。

去る9月25日から、島根県松江市で「マスコミ倫理懇談会全国協議会 第58回全国大会」があったそうな。一体マスゴミに倫理なんかあったのかいな、と思うが、各社記事が報じている。

マスコミ倫理懇全国大会が開幕 「原点見つめ直そう」
http://www.47news.jp/CN/201409/CN2014092501000940.html
新聞社や放送局などでつくるマスコミ倫理懇談会全国協議会の第58回全国大会が「岐路に立つ社会でメディアに求められるもの」をメーンテーマに25日、松江市で開かれた。
 開催地を代表して地元紙・山陰中央新報社の森脇徹男社長があいさつし「インターネットで誰もが情報を発信できるようになり、市民のメディアを見る目はいっそう厳しくなっている。今こそ言論、報道機関としての原点を見つめ直す必要がある」と強調した。
 続いて、日韓両国が領有権を主張する竹島(島根県)と領土問題について、下條正男拓殖大教授が基調講演。 
2014/09/25 12:13 【共同通信】


「領土」「原発」報道めぐり討議=マスコミ倫理懇が全国大会 時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201409/2014092500836
 マスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会が25日、松江市のホテルで2日間の日程で始まった。新聞・通信、放送、出版の計103社から約280人が参加。「岐路に立つ社会でメディアに求められるもの」をメーンテーマに、震災や原発、領土・歴史問題などに関する報道の在り方を話し合った。
 「東アジアでの領土、歴史問題」報道をめぐる分科会では、尖閣諸島を抱える沖縄県の地元紙が報告。シリーズ記事掲載に際して、政府・中央の視点だけでなく、地元の生活者や領土争いの相手側の視点を盛り込み、台湾との漁業ルール協議への地元漁業者参加につながったことなどを説明した。
 大会は、七つの分科会での討議を踏まえ、26日に「申し合わせ」を採択し閉幕する。(2014/09/25-17:56)


各社とも自分らのことだからか、張り切っているにゃ。しかし今一番「倫理」が問われている朝日新聞は、

マスコミ倫理懇始まる 松江 2014年9月26日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S11369834.html
新聞、放送、出版の報道各社などでつくるマスコミ倫理懇談会の第58回全国大会が25日、松江市で始まった。メーンテーマは「岐路に立つ社会でメディアに求められるもの」。103社・団体から記者や編集者ら計約280人が参加。七つの分科会にわかれ、26日まで2日間にわたって報道や広告のあり方を議論する。

他社の半分という、全く小さい記事でワロタ。ほとんど内容がない。ま、目をつぶって嵐が過ぎるのを待つつもりだったのだろうにゃ。

しかし読売新聞の9月26日は超デカイ記事だった。
読売9261
中でも福島人必見部分はココ
読売9262
漫画「美味しんぼ」について 発行元の小学館の山了吉社長室顧問が「社会が福島に目を向ける機会を与えた」としたが、福島民報の安斎康史報道部長は、「極端な考え方の人をとりあげた」と批判し、「低線量被曝について悩みながら報道しているが、信頼できるデータや見解はできる限り出そうとという姿勢でやっている」と語った。

よっしゃー、さすが民報新聞、よく言ったにゃ。読売もよく伝えたよ。つまり「美味しんぼ」を巡って、小学館と福島民報は真っ向から対立した。オレラ福島人は、「福島に目を向ける機会」で正当化される「セカンドレイプ」を容認する程バカじゃない。それとも「目を向ける」に感謝しろとでも言うのか?それじゃあまるで、日活ロマンポルノ(古いにゃ)にでも出てきそうな「暴行魔」ジャマイカ?

福島民報が「美味しんぼ」、小学館を批判するのは当たり前で、5月の騒動の時の「美味しんぼ」についての全ての記事が、その方向で書かれていた。

(10/1追記)
ちなみに9/26の福島民報の「マスコミ倫理懇」についての記事は、紙面では上記共同通信の配信に加え、安斎報道局長の発言について独自の項目が加えられていた。友ネコのごみ箱あさってもらってきたのだにゃ。
民報9261民報9262
除染の進捗状況など現状を説明 本社の報道部長
分科会「原発の問題をどう伝えていくか~再稼働・放射線をめぐる議論を中心に」では、福島民報社の安斎康史報道部長が、(中略)
県内では避難生活の長期化で体調を崩し命を落とす震災(原発事故)関連死が震災、津波で亡くなった「直接死」よりも多い点に触れた。今の増え続ける関連死を原発事故が原因となった「原発事故関連死」と位置付け、継続して報道していく考えを示した。
漫画の描写が焦点になった「美味しんぼ」問題では、漫画の内容と各界の反応を冷静に伝えたことを紹介した。今後も「できるだけ多くの情報を県民に提供していく」と強調した。


読売の記事よりトーンは抑えてあるが、「冷静に伝えた」ってことは、コーフンした反原発、放射脳の「被ばく鼻血!」「福島に人間は住めない!」とは逆ってことだ。
(追記終わり)


ところが今日、9月30日になって、フシギな記事が出た。朝日新聞がこの「マスコミ倫理懇」のまとめ記事を出したのだにゃ。
朝日9301
ここにも福島民報の安斎康史報道部長の発言が出ているのだが、
朝日9302
「小学館の山了吉社長室顧問は、『作者の雁屋さんが福島で約60日間取材し、取材相手の意見を忠実に描いた」と報告。『物語はフィクションだが、事実関係はノンフィクション。問題提起になればと思った』
福島の地元紙、福島民報の安斎康史報道部長は、 「原発再稼働の動きが注目される中、原発事故の被害者が取り残されるとの思いが県民にあるといい、『漫画は問題提起になったと感じた。』 と語った。」

(10/1追記) この記事、ネット上にもUPされました。
(Media Times)原発報道などに活発な意見 マスコミ倫理懇の全国大会 2014年9月30日05時00分http://www.asahi.com/articles/DA3S11376775.html

えっ?読売と全く逆、小学館の言い分「問題提起になればと思った」に、福島民報が「問題提起になったと感じた」と同調したことになっている。福島民報の記事にはこんな事は出ていない。どうなってるの?

これは朝日のでっちあげ、「捏造」である可能性が高い。「捏造」でなければ、朝日は安斎氏の発言の「都合のいい部分」だけを切り取ってつなげ、全体の印象としていかにも小学館の見解に福島民報が賛同したように見せかけたのだろう。例えば小学館の「問題提起」は、「放射能で鼻血が出る可能性がある」「福島には人間は住めない」という非科学的、政治的主張の提起だが、福島民報の言う「問題提起」は「まだまだ福島を貶める風評加害者がいるとわかった事」だったかもしれない。すなわち切り貼りによる「印象の捏造」だ。その証拠はコレ。

「福島民報」論説
http://www.minpo.jp/news/detail/2014051415643(現在リンク先抹消)
【風評との闘い】応援団はずっといる(5月14日)
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被害からの復興を目指す本県への支援が続く。キャロライン・ケネディ駐日米大使は14、15の両日、復興状況視察のため来県する。埼玉県は福島応援キャンペーンを展開する。漫画「美味[おい]しんぼ」による風評被害助長が懸念される中、福島を支える動きは力強さを増している。県民と思いをともにする全国の支援者との一体感を強め、前進していきたい。
 ケネディ大使の来県は就任後初となる。福島第一原発を訪れ、楢葉町の沖合に設置されている浮体式洋上風力発電所を見学する。廃炉、再生可能エネルギー産業育成に向けて米国の協力を得る上で、大使の両施設視察は極めて意義がある。国内外で知名度のある大使の本県訪問自体が、福島の安全性発信に大きな力となってくれるはずだ。
 埼玉県の応援キャンペーンは、これまでの福島支援の取り組みをさらに拡大する。上田清司知事が音頭を取って福島への旅行を呼び掛け、埼玉県庁職員食堂での福島県産食材メニューの提供、福島産品販売などを行う。「福島県を助けることが埼玉県民の心意気」との上田知事の言葉は、福島県に注がれる温かな視線を実感させてくれる。
 一方で、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味しんぼ」の問題は残念であり、腹立たしい。4月28日発売号で主人公らが第一原発を訪れた後に鼻血を出す場面が描かれ、元双葉町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と発言している。原発事故と鼻血にあたかも関係があるかのような印象を与える。双葉町は「大勢いる事実はない」と元町長の言葉を否定、小学館に抗議文を送った。
 5月12日発売号では元町長が鼻血の原因を「被ばくしたからですよ」とし、福島大准教授は「除染をしても汚染は取れない」と話している。
 個人的見解を取り上げたことで、本県の実情が誤って伝わる恐れが生じている。復興への努力を台無しにしかねない。風評という暗黒の海に投げ出され、光の見える海面近くまで懸命に浮き上がってきたところを金づちでたたかれたようなものだ。12日に県が科学的な根拠を示して反証し、偏らない客観的な事実を基にした表現とするよう強く申し入れたのは当然だ。
 そもそも作品の意図が分からない。編集部は議論を深めるためと説明する。県民と支援者の心を傷つけ、復興に使うべき貴重な時間と労力を抗議や反論のために浪費させて何が議論か。(佐藤 研一)
( 2014/05/14 08:35 カテゴリー:論説 )


現在はこれはネット上には残っていないが、このブログの、
美味しんぼ事件:山下俊一氏への「言論封殺」は容認した朝日・毎日が エラそうに「言論の自由」を説くフシギ
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-171.html
に載せたものだ。

「論説」はいわゆる社説に当たる福島民報社の公式見解であり、ここで「そもそも作品の意図が分からない。編集部は議論を深めるためと説明する。県民と支援者の心を傷つけ、復興に使うべき貴重な時間と労力を抗議や反論のために浪費させて何が議論か。」として、「議論を深めるため」を明快に否定、ぶった切っている。「マスコミ倫理懇」で小学館の見解「問題提起になればと思った」に同調するはずがない。

(10/1追記)
ちなみにこのページには朝日の社説
美味しんぼ 「是非」争うより学ぼう 2014年5月14日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S11133529.html
も載せておいた。こちらの結論部分は、
「影響力の大きい人気漫画だけに、全国の読者に考える素材を提供し、議論を深める場になることを期待する。」
つまり福島民報とは全くの逆で、「議論を深めた」「問題提起になった」は朝日新聞の社説、公式見解なのである。ところが朝日新聞は9/30の記事で、これを福島民報の発言に「我田引水」というか、すり替えている。あきれた「捏造」ジャマイカ。

朝日は「議論を深めた」「問題提起になった」を福島いじめ、差別、風評加害の「免罪符」にしているが、ヒトラーもオウム真理教も、酒鬼薔薇聖斗も、「議論を深め」「問題提起になった」。こんなものが「免罪符」になるわけがない。

本当に朝日新聞は「ウソツキ=ドロボウの始まり」になってしまったのではないか?今問題になっている「吉田調書」、「東電社員9割撤退」も、同じ「印象の捏造」が問題になったものだ。そしてこれこそが「マスコミ倫理」の問題なのではないか?

読売と朝日という、日本でイチニを争う大全国紙が、福島民報について真っ向から対立する記事を書いている。この矛盾の解決こそが、「岐路に立つ社会でメディアに求められるもの」(今回のマスコミ倫理懇のテーマ)だ。

福島民報はぜひともこの読売と朝日の記事、どちらが報道局長の発言意図を正しく伝えているのかを実証し、朝日新聞の「捏造」に抗議するべき。もちろんこれは、「ごめん」で済むような問題ではないにゃ。ヒドすぎる。

【福島再建に踏み出す時】ごめんで済まぬ朝日新聞(福島民報9月17日)
http://www.minpo.jp/news/detail/2014091718087
誤報というより局面を随意に切り取った虚報だが、一見世間から評価されやすい上手な記事だなと思うことは年中あった。今回のような言い訳できない歴史的失敗作は、そういう流れの中で必然的に起きたとしか私には見えない。
(中略)
今ごろごめんで済むはずがない。ことは数十年続く。


ぐわんばれ福島民報!!!


(10/2追記)
朝日の捏造が福島民報の記事で証明された!これが朝日式錬金術だ
本日10月2日の朝刊で、福島民報が朝日の捏造を証明した。その記事をここにあげましたが、長くなったので次のエントリーにしました。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ああ、朝日またやってしまいましたね。
しかし、この記事も、ダブル吉田問題も、全く根が同じなんですよね。
誰かが言ってたけど、朝日を報道機関と思うから勘違いするんであって、初めから「正義」を主張するオピニオンメディアと思っていればいい、とか。まあ、そう言われても仕方ありません。
要するに聖教新聞や赤旗やチャンネル桜や東スポと同じ媒体なんですね。

No title

とりあげていただきありがとうございます。

26日付けの福島民報朝刊にも関連記事が出ていますが、その記事を
みても、安斎部長が、朝日の報道のようなことをいったとは到底思えません。

No title

>元さん
こちらこそ、ありがとうございます。今頃になって朝日がこんな見え透いたバカ記事を書くとは、全く予想外でした。

No title

ウェブサイト「現代ビジネス」9月26日配信

http://gendai.ismedia.jp/

長谷川幸洋氏の「朝日新聞はまだ懲りないのか? 『米国のシリア空爆』でも『ねじ曲げ』報道」を見てください。本当にひどいですよ。この新聞の本質がわかりますな。私は朝日の朝刊のみ取っていて、夕刊は取ってないので気づかなかった。あきれ果てました。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ぐわんばれ福島民報!!!

我が家は駄目な子の民友ですが、ぐわんばれ福島民報!!!

ネコさん新エントリー有り難うございます。
分りやすいです。

【茨城新聞】マス倫懇、情報公開活用し監視を
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=CN2014092501001667.1.N.20140925T193243.xml&elem=z
   ☆引用☆
東日本大震災や原発事故の報道を議論する分科会で、河北新報社(仙台市)の保田敏郎編集局次長が「風化を防ぐために書き続ける。被災者に寄り添う報道を続けていきたい」と強調。福島民報社の安斎康史報道部長は原発事故に関する描写が議論を呼んだ人気漫画「美味しんぼ」に触れ「はっきりした知見がない問題で悩みながら報道をしている」と報告した。
   ☆引用終わり☆

茨城新聞もこうですね。朝日の記事が際立つ。


3年半経っても「まだ言われる」シリーズ。

小出氏「原子力マフィアの処罰を」   2014年9月29日14:11
http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/09/17810/0929_ymh_1/
    ☆引用☆
政府の公表数字をもとにして報告。「放射線管理区域の外側には1平方メートルあたり4万ベクレルを超えて放射性物質を存在させてはいけなかったのに、今や大地が汚れている。放射性管理区域では水を飲むことも食べることも寝ることも許されていなかったが、普通に生活する場所が放射線管理区域以上に汚れてしまった。私が仕事している管理区域の方がはるかにきれいだ。放射線管理区域以上に汚れた地域で生活するしかなくなった」と告発
    ☆引用終わり☆

このおじさんは何を言っているのでしょう、訳わかめ。


週刊プレイボーイ 2014/10/13日号(2014/9/29 発売)
http://www.zassi.net/detail.cgi?gouno=37753

線量は東京の200倍以上 “被曝国道6号線”開通で放射能汚染が拡散する!!

この脅しがまだ通用すると思っている事が腹立たしい。

>2014-10-01(16:45) : さん

ありがとうございます、恐縮です。
「一匹ネコ」でやっていきますが、今後ともよろしくお願いいたします。

確認したら違っていた

前のコメント訂正です。

福島民報を読み返したら、確かに福島民報記載記事は
出席した方(報道部長さん?)のコメントはのっていませんでした。
「こんな大会が島根であった」的な内容しか
掲載されていません。

ゴメンナサイ

そうしますと、
私が勘違いした読売の記事と、
朝日の記事と、
この2つの記事が矛盾しているということになりますね....

福島民報に
「アサヒが捏造しているぞ」的メールを準備していたのですが...


私も読みました。

私も読売、朝日を読み、あれ?と思いました。
斎藤部長の発言のニュアンスが違っていたからです。
なので、民報に投書してみることにしました。
真実はどっちなんだと。

No title

>hidetafukusimaさん
民報は確かにアッサリしてますね。

http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2014092601001522
>マス倫懇大会閉幕
>新聞社や放送局などでつくるマスコミ倫理懇談会全国協議会の第58回全国大会は26日、松江市で全体会議を開き「健全な民主社会を築くにはメディアへの信頼が欠かせない。国民に多様な視点を伝え、真実を追究する報道に努める」との大会申し合わせを採択した。知る権利と特定秘密保護法などをテーマとした2日間の大会は閉幕した。
全体会議では、25日の分科会で「取材や報道の自由への影響が懸念される秘密保護法が施行されても、今まで通り取材する」との意見が出たことが紹介された。

でも、さんご@さばとらさんの茨城新聞の記事を見ると読売の方が近い感じが。
それにネコさんが書いている通り、美味しんぼを肯定するのは以前の社説と矛盾しちゃいます。

ですので、「朝日がやらかした」可能性はそれなりに高いかと思います。(こんなこと朝日が書いてますが本当か?社説と矛盾しないか?…ってメールにすればOKかもしれませんね…笑)

No title

>元さん
9/26の民報記事、ごみ箱から拾って追記しました。情報ありがとうございます。

>IKAさん hidetafukushimaさん
民報記事、ネット上のと紙面のは違っていました。紙面の方が「濃い」です。

No title

>信夫山ネコ様

コメントしてから追記気付きました(笑)。

No title

10月1日付け毎日新聞夕刊の文化面に、

奥武則(毎日新聞客員編集委員、法政大教授・ジャーナリズム史)
の寄稿「「糾弾ジャーナリズム」の危うさ」が掲載されていました。

朝日新聞の吉田調書にかかる本年5月20日の報道を評して、「糾弾
ありき」の前のめりの姿勢がプロのジャーナリストに不可欠な「道理」
の感覚の喪失につながったとしています。

この本のもとになった毎日新聞の日野記者の報道のことをいっているのかと一瞬錯覚してしまうものでした。

ジャーナリズトは、表現の自由の上で大切な存在であることは間違いありません。
しかし、プロの規律を忘れて糾弾ありきの前のめり姿勢の報道は、
長期的には支持されないし、権力の介入を招くものとなると考えま
す。

この糾弾ありきの岩波新書は、「プロメテウスの罠」とともに、日本のジャーナリズムの墓穴をほった多くの本の代表格として、歴史に記
憶されることになると考えます。

その旨アマゾンの書評に追記しました。そのうち修正されたものが
のると思います。

しかし、日野記者をのさばらせておいて、毎日新聞も恥ずかしげもなく、こんな格調高い文章を掲載するもんだなと思います。文化面だからラインが違うんでしょうが。

恥を知れ!毎日新聞社会部、といいたくなります。

No title

>元さん
おつかれさまです。

覚えている内で、一番明らかな日野のウソ記事は、「県民健康管理調査が、東電の出資だ」と書いた記事です。これは以前のエントリーに記録しておきましたが、東電の賠償金を基金にしたというのが事実で、賠償金は出資金とは違います。日本語ではこうは言わない。こんなのが認められるなら、交通事故の損害賠償金でクルマを買ったら、「加害者による出資でクルマを買った」と言わなくてはならなくなります。

日野は県民健康管理調査が、東電による「ヒモ付き」だ、従ってインチキだ、と言うために、こんなウソを書いたのでしょう。マスゴミという権力による、「反原発正義のためなら、何をやってもいい」という、恐ろしい犯罪的行為です。毎日も朝日と同じウソ新聞です。僅かに斗ヶ沢さんの差ですね。

今日の民報に朝日に対する反論的なものが載りました。

No title

>米次郎さん

情報ありがとうございます。

No title

今日の民報、とりあえず当該部分のみ書き起こし。

>「美味しんぼ」問題について討論では、出席者の一部から「原発の健康影響に対する問題提起になったのではないか」との発言があった。安斎部長は、言論機関として問題提起の一つのやり方と認めながらも、「低線量被ばくの健康影響はまだ分からない部分が多い。漫画についての批判が収束したのは、最後に各方面の識者の声を載せたからだと思う」と反論した。さらに、「県民が放射線に関する判断ができるようになってきている中で、極端な考えを持つ人を取り上げたように見える」との認識を示した。

ですね。
「抗議」ではありませんが、「言論機関には言論で」対抗する、ってことなのかな。

まあ、民報ガンガレ!です。



で、その朝日はこんな報道を。

福島県産「購入ためらう」、一転増加 19.6%
http://www.asahi.com/sp/articles/ASGB156G1GB1UTFL012.html
>その理由について、消費者庁の板東久美子長官は記者会見で 「分析が十分できているわけではない」とことわりつつ、「少 し前には(原発事故を取り上げた人気漫画の)『美味しんぼ』 を巡るいろいろな議論も報道もあった。それも少し影響してい るのかもしれない」と述べた。

で、「美味しんぼのせいだもん。ぼく悪くないもん」って言いたいのかな。
どうでもいいけどこれ、調査方法とか気になるな~。ネットで調査したみたいだし。何やら「工作」のにおひが…(←陰謀脳発動中…笑)。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

民友(笑)

マスコミ倫理懇談会の件。
民友は9月27日付けでも鼻血マンガについてはスルー。
前日付けでは誰が出席したか不明でしたが、
同日付けでは「佐藤掌・報道部長『代理』が出席した」と。
民報との落差が更に際立つことに。
そういえば、と去年のこの会の記事を当たってみました。
会場が仙台だったのと福島についての分科会があったせいか、
民友は3人(本社記者・相双支社長・県北支社長)が出席していました。
1年経ってこの差。
問題意識の違いがあるにしろ、鼻血マンガの件は県民が迷惑を被った以上「無かったこと」にはできません。
今年以降のやらかしがまずいと思って逃げているんじゃないかと勘ぐってしまいます。

一方で民報も9月28日付け『あぶくま抄』で、
朝ドラ『マッサン』を引き合いに政権攻撃と強引な駄文を。
これは褒められません。

今頃どや顔されても

(記者有論)先天異常変化なし 福島への誤解解く情報を 岡崎明子
http://www.asahi.com/articles/DA3S11380564.html

まあ、この記事を書いたのが大岩ゆり氏でなくて良かった。岡崎氏にはこの調子で続けてもらいたいです。
でも、その気になればもっと早くかけたはずです。
以前紹介しました。

平成24 年度「妊産婦に関する調査」結果報告
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/260207siryou5.pdf
8. まとめ
・回答率は49.5%と平成23 年度(58.2%)を下回った。
・母子健康手帳交付後の流産率、中絶率は変わらなかった。
・早産率5.74%、低出生体重児出生率9.6%と平成23 年度よりやや増加していたが、全国平 均と変わらなかった。単胎における先天奇形・異常の割合は2.39%であり、平成23 年度 同様、一般的な発生率とほぼ同様であった。
・うつ傾向ありと判定された母親は25.5%と平成23 年度より減少はしているものの、未だ 高率であった。

http://fukushima-mimamori.jp/pregnant-survey/result/media/pregnantsurvey_research_result_h24.pdf
リンク切れでしたのでこちらを。

福島県民をスケープゴートにする主張や運動に未来はない

日本大学の野口邦和です。『美味しんぼ』「福島の真実」編の描写が話題になっていた頃に執筆した小論です。ミニコミ紙に載っているのですが、知らない人も多いため、『信夫山ネコの憂うつ』に改めて投稿しました。どうぞご容赦ください。

福島県民をスケープゴートにする主張や運動に未来はない

 核エネルギーを動力源とし、人間と同じ感情を有する少年型ロボットが活躍する漫画『鉄腕アトム』は、今から60年以上も前に誕生した。『鉄腕アトム』をデマだといって批判する人を私は知らない。一方、グルメ漫画『美味しんぼ』「福島の真実」編を「風評被害や差別を助長する」「デマだ」といって批判する人は非常に多い。この違いはどこにあるのか。
 前者はその誕生から50年以上も先の21世紀の未来社会を描いた漫画であり、誰もがフィクションであると思って読む。後者の「福島の真実」編は、現在進行中の福島第一原発事故に起因する福島県内の被害を描いており、前双葉町長、岐阜市の開業医、福島大学准教授やら実在する人物が実名で登場する。おまけに「福島の真実」編などというサブタイトルまで付いているので、誰もがノンフィクションであると思って読む。漫画の体裁をとっているものの、これは記事であり、記事なら内容の真偽が問われるのは当然だ。
 「福島の真実」編で作者は、主人公らに福島に行った後で「鼻血が止まらなくなった」「ひどく疲れやすくなった」などと言わせている。前双葉町長が主人公らに「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と話し、その原因は「被ばくしたからです」とまで言い切っている。また、作者は前双葉町長や福島大学准教授に、「今の福島に住んではいけない」「福島がもう取り返しのつかないまでに汚染された」「除染をしても汚染は取れない」「(除染しても)汚染物質などが山などから流れ込んできて、すぐに数値が戻る」「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんてできない」などと繰り返し言わせている。
 ここまで読んで来ると、さすがに鈍感な私もこの漫画の主題は「福島に住んではいけない」ということであり、その理由付けとして鼻血や耐え難い疲労感、除染しても数値がもとに戻ると作者が実在する登場人物に言わせていることに気づく。「福島の真実」編の最終回で作者は、「福島の人たちに、危ないところから逃げる勇気を持ってほしい」とまで主人公らに言わせている。避難指示区域に県民は現在住んでいないので、作者は避難指示区域外の浜通り、中通り、会津地方の福島県民に、県外に避難する勇気を持てと呼びかけているのだ。事実誤認も甚だしく、不遜きわまりない態度である。話題になった福島の被ばくと鼻血の関係も、放射線医学的には議論にもならない代物である。
 事故に起因する空間線量率の高いことで知られる伊達市では全市民を対象にガラスバッジによる外部被ばく線量の測定を行っているが、その測定結果(2013年11月発表)によれば、年間実効線量が1mSv未満は66.3%、2mSv以下が94.4%、3mSv以下が98.8%、4mSv以下が99.7%、5mSv以下が99.9%、5mSv以上は0.1%である。陰膳法による県民の内部被ばく線量の評価結果によれば、現在の県民の内部被ばく線量(預託実効線量)は最大でも年間0.01mSvほどである。除染さえしっかりやれば、十分に安全であり安心して住むことができる。除染事業もこの3年間で多くの実績があり、十分に線量低減効果があり実証済みといってよい。私の知る限り、除染を行った後で空間線量率がもとの数値に戻った所などひとつもない。 
 作者は脱原発派であり、脱原発運動を盛り上げるため、福島県内の実情を無視して、福島県は人が住めるような所ではない、県民は県外に全員避難しなければならないと主張しているように思える。原発の是非の問題と放射線による健康被害の有無の問題を混同してはいけない。同様に原発の是非の問題と除染効果の有無の問題も混同すべきではない。福島県民をスケープゴートにするような主張や運動に未来はない。

No title

おおっ!!!

野口邦和先生!!!

いつもお世話になっております。ありがとうございます。

No title

わぁお!!
野口先生がいらっしゃった‼

いつもありがとうございます。
プロフィール

shinobuyamaneko

Author:shinobuyamaneko
 福島県福島市の信夫山に住むネコです。
 原発事故以後ネット上には「もう福島市は放射能高くてダメ!逃げてください!」「福島はチェルノブイリ以上!」「子供を見殺しにしないで!」等の「反原発の叫び」が溢れてます。ネコはどこにも逃げられないから、もうノイローゼ気味。こういう「叫び」「脅し」の効果もあって福島に来る人は激減。街は沈み、市民は「すぐに逃げてください!」に怯えながら、静かに暮らしています。(←最近は嘘・デマがバレてきて、みんな元気になってきた感じだにゃ。)
 しかしね~、この種の「叫び」の根底に、「反原発」の「福島壊滅ならば原発全廃にできる!大大大チャンスだ!」っていう心理はないですか?原発全廃の為にはまず「福島壊滅」が必要とばかりに、科学的、医学的、論理的に怪しい説、大げさな数字等が「連呼」「拡散」されていないですか?それが「正義」になっていませんか?
 信夫山ネコは「故郷福島壊滅」を「原発全廃」の手段にされてはたまらんです。もし根拠がない数字や説の拡散によって、旅館の経営者が自殺するとかの悲惨な「風評被害」が出たら、大人しい福島人も終には訴えたりするのかにゃ~?!今はとにかくデマ、風評、誇張、脅し等を除染しながら記録するにゃ。(「リンクフリー」です 対「反原発」、対「放射脳」等での引用ご自由に)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR