荻上チキ氏のラジオからよく見えた「美味しんぼ」  武田徹氏らはGJ!でも藍原寛子氏って? 追記:福島民友「反原発デモに違和感 福島差別助長」文字起し

ワールドカップ始まって、もう忙殺、というか更新にエネルギー回らず。しかし残念ながら日本のグループリーグ敗退で、ようやく更新できるのだにゃ(ちなみに信夫山ネコは1974年西ドイツ大会決勝「西ドイツ対オランダ」生放送から、W杯にハマりました・・・いや、その前にメキシコ大会の映画も見たような気がします。ミュラー、ベッケンバウアー、クライフ、ニースケンス、あのボールごとゴールに飛び込んだ「闘牛士」ケンペス、本当に医師でもあった知的な「ドトール」ソクラテス・・・ソクラテスが亡くなったってニュースは、ショックだったにゃ~=去年かと思っていたら、2011年12月のことでした。震災後の時間感覚がメチャクチャ)。

「美味しんぼ」騒ぎ、結局TBSラジオの5月13日放送「荻上チキsession22 美味しんぼの波紋」が、総体としては非常にマトモなことを言っていて、印象に残っている。
http://www.valatube.net/youtube/ss22-c-cc20140513-1tZmybRqltSGxbM.html
に残っているが、誰もやっていないようだから、一部だけど文字起ししておこう。

9分46秒~
武田徹氏(恵泉女子大学人文学部教授 評論家 ジャーナリスト)
雁屋さんのこの作品に関しては、「愚行権」=愚かなことをする権利はある。何で「愚か」かは、これから話していきます。


つまり確かに「言論の自由」はあるが、中身は「愚か」だ、ということだ。これは朝日新聞等が「言論の自由」問題に「すり替え」をした中で、それでもその言論の中身は問われる、ということだろう。つまり「言論の自由」はあるが、福島人を傷つけていい、ということではないってことだ。

「白眉」は番組の結論部分、
56分30秒~
武田徹氏
正に(美味しんぼの:ちなみにこの放送は第二回発刊時点)最終回を待ちたいんですがね、現状レベルの話だとね、福島には住めないって言っちゃったわけですよね。これはやはり福島に住んでいる人にしてみればね、社会的評価が落ちちゃっているわけですから、この場合には普通のある種のジャーナリズムに対する評価の仕方が適用されることになってしまって、社会的評価が落ちたとしてもね、その言っていることに真実相当性があり、公益性があれば、それは許されるんですね、ジャーナリズムってのは、正当な批判ってことになりますから。この場合真実相当性があるか、ってことになると、先ほど坪倉さんが言ったように、科学的には認められない説を言っているわけですから、現状の科学の一番常識的なレベルでは、真実相当性がないと判断されてしまう。とすれば公益性があるという議論にもいかないわけですから、やっぱり負けてしまうと思うんですよ。

荻上チキ氏(評論家 編集者)
そのあたり最近になって例えば、とは言え専門家とか医療そのものが信用できないんだと、だからこういうカウンター的な表現を残すことも大事なんだ、というような擁護の仕方も出てきています。

武田
だからそれだとやっぱり、福島の人の社会的評価が堕ちたってことの、言い訳にはならないと思うんです、それはね。そういう事においてはね。それはだから、自説を言うために福島の人たちを犠牲にしたということになってしまいますでしょ。そうならないために、最終回がそうじゃない結論になることを期待していますけれども、現状ではそういう評価をしたくなってしまっていて、私は失敗作だと思います。

荻上
あの、脱原発の議論というのは崎山さんともこの番組で繰り返し、再稼働の問題とか、あるいは原発政策のこととかいろいろ取り上げてきましたけれども、脱原発を掲げることとは、別に被ばくを誇張しなくても成り立つものであり、被ばくは被ばくでデータを見ながら、どれくらいの健康データがあるのか、っていうことも把握しながら、それはそれで対処すべき問題で、

崎山敏也氏(TBS記者)
そうですね、やっぱりあの、福島の復興と、原発自体はもちろん、第一原発をどう処理するかってことは切り離せない話ではあるんですが、でも同時に第一原発があまりにも悲惨な状況になっているから、福島県も悲惨だ、というような単純な結び付けはですね、あまりよろしくないと思うんですね。やはり福島県の健康調査、さっき藍原さんが言われてましたけれども、やはりまだまだ福島県の政策には不十分な面もあるということ等をキチンと解決しつつ、同時に福島第一の廃炉に向かってプログラムは組まれているのか、本当に問題は越せているのか、例えば中間処分場の問題をどうクリヤしていけばいいのか、そういった問題は本当に、別に科学技術的な問題としてですね、キチンと解決していかなければと思いますし、その脱原発をある意味、私は日本は脱原発にややもう、舵を切っている部分もあると思うので、要するにもう自然と減っていく部分はあると思うので。ただもっとスピードを速めたい、出来れば今無くしたいという人がですね、勢い余って、できれば被害も大きくあってほしいと、

荻上
それを本当に批判したいと?

崎山
ということになってしまう、ということは避けた方がいいと思いますが。

荻上
脱原発と被ばくに関する議論が、ある種のパッケージ化されている、そのパッケージは本当にいいのか、ということは常々思っていることで、なおかつ批判されたから真実だということにはならないんだけど、運動としてはそれで盛り上がってしまう側面もあったりするわけで、

武田
そういうことって続かないと思いますよ。本当にちゃんとやっていこうと思ったら、正しい量の評価を踏まえてやっていかないと、だめだと思いますよ。やっぱり悲劇が非常に大きければ大きいほどね、脱原発の方に風が向くってのは、非常に短絡的な議論であって、それだと脱原発のためにはならないと、私は思いますけどね。

荻上
そもそも法や政策を議論する上で、何か被害者が出てその被害を強調することでしか、事態が動かないという状況自体は、民主主義の過程としてはまだ貧弱なプロセスだと思うので、本来であればそういったものではなくて、今のデータはどういうものであるか、必要であれば鼻血に関する調査をいろいろやった上で、こんなデータが出ました、っていう論拠を出して仮説を証明するっていう、あればね・・

武田
福岡の方が福島より8倍多いっていうデータがありましたよね。

崎山
小児科医の方がやったっていう・・・

武田
外で遊んでいるからじゃないか、っていう説がありましたが、鼻血って、そういうもんなんですね。


ってなことだった。これは「美味しんぼ」に対して福島人が感じたこと、また「反原発」に対して思うことでもあると、強く感じた。

しかし、ここに出てきた藍原寛子氏(福島在住の医療ジャーナリスト)の登場部分は、この番組の最大の「?」或いは「サイテー部分」だったと思われる。以下はその登場シーンの要約+文字起こし

16分20秒~
荻上
藍原さんは今回の美味しんぼ騒動、如何見ていますか?
藍原
こう言ってはアレなんですけど、ず~っと福島のニュース減ってきていて、福島の事忘れられている。なかなかニュースで記念日報道ってことで、3月1日以降ですね、ニュースの量が減っている中で、あの、これをきっかけにですね、皆さんがいろんな自分の意見として、ツイッターとかブログとかいろいろなところでこう、意見を述べられている。何て言うんですかね、皆さんの関心がすごくある。まだ福島にすごく関心を持っている、っていうことが改めて掘り起こされたような、そんな風に受け止めています。


というわけで、まるで「美味しんぼ」は機会提供してくれてありがたい、と言わんばかりに聞こえたが、これ以下の藍原氏の話は、

・福島では「美味しんぼ」を直接読んだ人は少ない。報道で事件として知ったケースが多いようだ。「美味しんぼ」は一般の人の間ではあまり話題になっていないようだ
・事故当初は鼻血があったということを聞いた。それが原因で避難したと言う人を、関西で取材した。しかし今は鼻血の話は聞かない


と続いた。次の部分は驚いた。

荻上
山岡が鼻血を出したのは2013年の描写、一年前ということにはなっているんですね、作品の世界は、
藍原
ああ、なるほど、なるほどね~


藍原氏は「美味しんぼ」をちゃんと読んでいないように聞こえる。出演のための準備をしなかったのだろうか?次の

・たとえ「作品」だとしても、鼻血の原因は血圧や、放射能以外にもあることを出し、具体的に相談すべき病院を出す等をするべきで・・・

は、あり得ない話でもないが、鼻血=放射能起因説の可否は避け、「美味しんぼ」から話はズレ、

・鼻血だけではなくて、他にも問題がある、全身の倦怠感は広島、長崎、チェルノブイリでもあった。全身状態を見るのも大事だ。この辺は専門家にうかがった方がいいけれども。

となっていった。つまりこの人、肥田舜太郎氏の「原爆ぶらぶら病」を信じているみたいだが、荻上氏は何とか「鼻血」(つまり「美味しんぼ」)に話を戻そうとして、これを受けて、

21分58秒~
荻上
(鼻血、諸症状)それ自体が因果関係があるのか、というところで今議論が止まっていますが、もしあるのかないのかということであれば、鼻血は出ているのだけれど、他の症状を見て、他の病気の可能性を見落とすことも含めて、
藍原
そうです。
荻上
放射線の影響を否定すること自体が、じゃあ当事者の悩みを否定するということでは、必ずしもないわけですよね、
藍原
そうなんですよね、影響があるかないかって、本当に今の段階で、あるともないとも、どちらかに断定できるんだろうか、という私の素朴な疑問がひとつと、
荻上
100%っていうのはあれですけれども、それが例えば50:50というふうに言いたいのか、どれくらいなのか、っていうのはまた別途議論がありますよね?
藍原
ええ、あとまたそれ、県民健康管理調査、4月から県民健康調査になりましたけれども、その数として見るのではなくて、個別個別の個人としての県民、患者さんの問題、ということにもなりますし、そうするとザックリと鼻血が出たって言っているけど、これ、そんな大した病気じゃないよ、っていうことで、十巴ひとからげでそういう風にしてしまうと、課題もあるであろうと。ましてやその、ね、病気の症状だけ見るんじゃなく、患者さんの気持ちとか不安とか、今県民が抱えている問題というようなものを見落としてしましますよね。


(このあたりは、荻上氏がターゲットを絞ろうとするが、藍原氏は話を逸らして、マトモに答えていないように聞こえる)

荻上
藍原さんは、これを踏まえてこういった議論をしてほしい、というのありますか?
藍原
私ですか?結局あの、この、まあ一部だけ取り上げて、あの、県の方に取材したんですね、県自身はこれは抗議ではないと言っているんですよ。そして県自身は、この放射線の状況についてですね、県自体で見解をしているわけではなくて、アンスケアという国連科学委員会でこういう見解を出しているという、まあ意見を引用して述べているんですけれども、そういった意味では県もちょっと、一歩引いているって言うんですか、あのそういうようなこともあるので、ただ県が抗議したって言うか、見解を出したということで、非常に大きな問題になっている、っていうことの裏にですね、本当に大事なものが隠されてしまっているんじゃないかと言う気が、本当にしていますので、
荻上
大事なものって言うのは?
藍原
大事なものっていうのは、やっぱり県が健康政策について、どうしても後手後手になっている。イニシァティヴを取っていないし。その一方で放射線が影響があるんじゃないか、原因なのかどうなのか、というふうに、問題をそういうふうに絞り込むことによって、本当に大事にやっていかなければならないものが、見えなくされてしまっているっていう、問題が何ていうか、すり替えられているような印象が、非常に持ちますよねっ。


このあとは藍原氏は、2月に訪問したマーシャル諸島では、米政府の基金が島民への補償を、放射線被ばくの有無に関わらず、甲状腺がんだけでなく、他のがん、白血病等が発症した時点で手厚くやっている。だから今福島県で放射線の被害かどうか、ということに問題にものすごくこだわることで、大きな被害を見落とすことが・・・ってな独特の「県批判」を展開する。

「美味しんぼ」について県が「見解」を述べたことが、「本当に大事な問題=甲状腺がんだけでない、他のがん、病気等の被害。またこれらに対し、被ばくと関係なく発症したら補償しなくてはならないはずである」の隠蔽、すり替えである、ということらしいが、全く荒唐無稽な話にしか聞こえなかった。そもそも「美味しんぼ」についての話だったはずが、結局福島県批判になっている。これこそ「美味しんぼ」という「大きな問題が隠されている」ように見える。

倦怠感でも何でも「自己申告」したら補償せよ、それは「被ばくとの因果関係」については問わない、というのだろうか?つっこみ所だらけだが、誰にでもわかる最大の違和感は「マーシャル諸島との比較」だ。福島とマーシャル諸島を一緒にするということは、「被ばく線量を無視する」ということだと思うが、水爆実験での島民の被ばく量は、数シーベルトあったのではないか?それにマーシャル諸島の核実験の場合は、正に「反原発」が指弾する「人体実験」だったのではないか?ならば米政府の手厚い保障は当然で、これを福島と比較したがるのは全く腑に落ちない。大体何で「美味しんぼ」の話がここまで誇大化するのか?ま、「愚行権」はあると思うが。

しかし藍原氏の会社が、マーシャル諸島絡みのプロジェクトをやっていることは判った。
http://japan-perspective.jp/news.html?id=8
こうなると、どうしても福島とマーシャル諸島を結び付けなくてはならないのだろう。しかし「フクシマもマーシャル諸島も、同じヒバクシャなのです!」とするのは、やめてほしいものだ。ヒバクシャ=被爆者であり、被曝者ではない。誤解を招くすり替えだし、被爆を被曝とごちゃまぜにするのは、まさしく核兵器の被害の「矮小化」だ。

しかもこの「藍原コーナー」の前に、崎山氏が「この「美味しんぼ」では、山岡がどの程度被ばくしたかが出ていない。WBCで測ったとも書いていない。この量の欠如は問題」ってなことを指摘していただけに、「量の欠如」のまま福島とマーシャル諸島を同一視する姿勢には、余計「愚行」感が漂った。藍原氏は前のコーナーは聴いていなかったのかもしれないが。

「このマンガが、忘れられつつあるフクシマを再び議論するきっかけになってありがたい」だが、これは毎年311の時に出てくるパターン化した「意見」でもある。しかし「忘れられる」はそんなに悪いことなのか?例えば子どもの時にDVを受けた被害者がいたとして、その人に「DVのこと、忘れないでね、あなたは殴られ続けました、あなたの本当の敵は・・・」と繰り返していいのか?例え「殴られ」が事実だったとしても、これはダメではないか?福島人が、311になると「いや~な」気分になる(例えば今年の311テレ朝「報捨て」等)のはこの問題だ。「セカンドレイプ」みたいなものだ。増して福島の場合、「殴られ」に当たる「被ばくによる鼻血」「福島に人間は住めない」は、事実である可能性は極めて低いのである。

また藍原氏とは逆に、信夫山ネコの周りの福島人・ネコでは「美味しんぼ」にプンプンの声だらけだった。リアル世界だけでなく、例えばこのブログの右側の「リンク」には多数の福島人のブログ、ツイッターがあるが、そこを覗けばわかるはずだ。また、朝日新聞の記事

「美味しんぼ」議論のワケは 放射能めぐる描写が問題化
http://www.asahi.com/articles/ASG5M34YSG5MUCLV003.html
この春に関谷さんが行った調査では、「福島県ではそのうち健康被害が出る」と信じている人が東京23区で22%、福島市でも12%いた。風評被害の底にある心理は恐怖ではなく不安だ、と関谷さんは語る。「恐怖」が具体的な脅威を認知したときに生じる恐れであるのに対し、「不安」は不確実性の高い脅威に対して生じるという。

関谷さん=東京大学特任准教授(災害情報学)だが、つまり「そのうち健康被害が出る=僅か12%」の福島では、今時「被ばく起因鼻血」を信じる人間は少ない可能性があり、従って「美味しんぼ」を「風評加害」と感じ、怒っている人間は多い可能性がある。そして十分想像できることだが、福島人よりも「東京目線」の方が2倍(22%)「福島で健康被害が出る」と信じているのだ。つまり福島人の考えは東京と一致しないので、東京からの「福島の子どもを守る」という声には違和感を感じるってわけだ(まあ東京でもたったの22%か、って感じもある)。

また後半は、「不安」は「わからない」によって煽られる、ということを述べている。これは藍原氏の「影響があるかないかって、本当に今の段階で、あるともないとも、どちらかに断定できるんだろうか」という発言、それに続く荻上氏の「100%っていうのはあれですけれども、それが例えば50:50というふうに言いたいのか、どれくらいなのか、っていうのはまた別途議論がありますよね?」と照らし合わせると、「断定できないから全てわからないにして不安増」vs.「断定できなくとも、わかる部分ははっきりさせて不安減」という二人の異なる立場が表れて興味深いし、藍原氏の考えは福島を代表してはいないように見える。

番組の意図は、「福島在住」の藍原氏に福島の人のホンネを伝えてもらう、だったと思うわけだが、何だか違和感だらけだ。とにかく少なくとも「福島在住の医療ジャーナリスト」藍原氏が、福島の人を代表していたり、福島の声を伝えているとは思わないでほしい。この人にはそういう機能はない。誰か「風評加害」に対する福島人の怒り、悲しみを伝えてくれ~(同じTBS系なんだから、やぁどさん呼んでケロ。)

さてこの番組で他に面白かったところを。

呉智英氏(評論家) 48分~
「美味しんぼは「ドキュメント」にあたるわけで、事実であることとか、事実に関することを公表することによって、どういう結果が起きるかということについて、かなり慎重じゃなければいけなかった、という気はしているんですね。つまり簡単に言えば、配慮が不足しているんじゃないか。」


というように、事実云々はともかく、福島の人に対する配慮がない、としていた。

坪倉正治氏(ご存じですよね) 29分~
「呆れている。三年経って、いまだにこんな話が出てしまうか、というイメージ」「これでは地元で頑張っている人に、ストレスがかかり、ダメージが出てしまう」「(「被ばくで鼻血」は)可能性はゼロではない、ということで議論するレベルではない」「レントゲンで頭の毛が抜けることがないように、鼻血もゼロです」「(鼻血は)現状ではない」「倦怠感というものすごく幅広い症状を指す。そもそも証明することも否定することもできない、そういう言葉だ。放射線の影響と言われると、ちょっとキビシイですね」


「藍原コーナー」を受けたと思われる「倦怠感」の話があって、面白い。

さて「愚行権」だが、モチロン予想通り、「美味しんぼ」第三話は「愚行」だった。
荻上チキ・SS22 「美味しんぼ福島の真実編」最終話
http://www.youtube.com/watch?v=FaXcqfxy9n0 はこの番組session22の続き、5/19放送分で、「最終話」発行を受けてのものだ。17分と短く、荻上氏と崎山氏の対談。印象に残った点は以下の如し。

・結局美味しんぼ最終話では、海原雄山が「福島の人を護るために、避難させたい」ってなことを言ったが、これが作者の伝えたかったことだろう。しかし現状、福島の人々の気持を無視して、「避難させたい」ということには違和感があり、賛成できないことが表明された。

・後半では、スピリッツが一見「賛否両論併記」に見せかけ、「専門家」としてとりあげた野呂美加氏が、痛烈に批判されていた。

・「藍原コーナー」の途中で荻上氏が藍原氏に質問したが、はぐらかされた、「わからない」でも「50:50」か、どうなのか・・・という部分は、「不安煽り」についての重大な問題だった。こちらの番組では、「どのくらいわかっている」を無視して、全て「わからない」にして、不安を煽ることの問題が指摘された。


以上、この荻上チキ氏の番組は興味深い点がたくさんあったので、ココに一部「記録」しておいた。

そうそう、朝日新聞のこんな記事も「愚行」だろう。

美味しんぼ「鼻血、医学的根拠ある」 専門家ら反論会見
http://www.asahi.com/articles/ASG5R517DG5RUGTB00R.html

それから、番組の「白眉」である結論部分と同じことが、アメリカの雑誌「FOBUS」6/25号に出ている。
http://www.forbes.com/sites/jamesconca/2014/06/25/scaring-the-japanese-people-with-radiation-is-criminal/
Scaring The Japanese People With Radiation Is Criminal
日本の人たちを被ばくで脅すのは、犯罪的だ
(記事中段あたり)
However, these we-want-to show-children-dying-so-everyone-will-hate-nuclear-energy types have purposefully compared the total data sets knowing full well that the recent ones would have thousands more small nodules not reported in the older data and, therefore, would make it appear that Fukushima had a huge health effect on children.
しかしながら、こういった「子どもが死んでいくのを見せたい、そうすれば皆原子力を憎むタイプ」の人たちは、意図的に、新しいデータには古いデータには含まれない小さな嚢胞・結節が何千も入っていることを知りながら比較し、福島では子どもに莫大な健康被害があるように見せている。

この「we-want-to show-children-dying-so-everyone-will-hate-nuclear-energy types(子どもが死んでいくのを見せたい、そうすれば皆原子力を憎む)」の存在、日本のマスゴミでも、もうハッキリ言われるべきだね~。(信夫山ネコは本ブログ発足時=2011年6月には、既に気づいていたのです。それがこのブログを作ったきっかけの一つでした。「プロフィール」に書いてあります。)  

追記7/2 福島民友一面記事文字起し
信夫山からの「もうハッキリ言われるべき」が聞こえたのか、今朝の福島民友一面に、正にこれに応えたかのような記事が出た。コダックさんのツイッターに画像があがった。
http://twitter.com/koduck_psyduck/status/484078464962539520/photo/1
いずれ民友HPに出るだろうが、文字起こししておきます。

原発災害「復興の影」今を追う④    福島民友新聞 2014年7月2日
反原発デモに違和感 「福島差別」助長した側面
 原発いらない。子どもの為に、未来のために」毎週金曜日に、東京・首相官邸前を中心に行われている反原発デモ。参加者らは太鼓や鈴のリズムに乗せて叫ぶ。「ドラムをたたこう、みんなの声で原発なくそう」。主催者側はこれを「怒りの表現」とするが、この行動に違和感や反感を抱く人たちがいることも確かだ。
 大飯原発(福井県)の再稼働が焦点となった2012(平成24)年夏に20万人(主催者側発表)まで膨れ上がった参加者も、現在は2千~3千人(同)。デモでは参加者がマイクを握って官邸に向かって思いを述べる。当初は「そんなところ(郡山)に子どもを住ませるな」など、本県が悲惨な状況だと強調する発言が目立った。参加者の減少もあり、今ではそうした発言は減ったが、それでも風評払拭の動きを指し「食べて応援なんて絶対だめ」などという言葉が聞こえてくる。
当事者の意識が希薄
 主催者団体主要メンバーのミサオ・レッドウルフはこうした福島についての発言について、「原発事故に県境はないが、自分も事故の当事者という意識が希薄な人がいる」と認める。しかし主催者側は参加者の発言に寛容だ。背景には運動の継続がある。一口に反原発と言っても、健康への影響や原発への考えはさまざまで、それを表面化させれば運動は行き詰るとみられる。「デモをやめれば、反原発の思いが消えたと解釈される。続けるのが重要」とレッドウルフは言う。
 県内ではデモを中心とした反原発運動を冷ややかに見る向きが多い。田村市の農業坪井和博(66)は脱原発の立場だが、「首都圏のデモには違和感を感じている」と明かす。「声を上げるのは大事だが、どうしたら原発をなくせるか、政治や世論をどう動かすか考えるべき。自己満足に終わってるんじゃないか」。
人ごとの態度に反感
 福島大特任研究員の開沼博(30)は、反原発デモが「福島のためと言いながら、一方で『あんなところ住めない』とか『障害児が生まれまくっている』とか平然と言う人が、(運動の)内部にいることが、嫌悪感すら呼び起こしている面がある」と解説し、運動に漂う、人ごととして福島事故を見る態度が反感の背景にあると見る。「反原発の活動、言動が福島差別を助長してきた面はある。社会運動として非常にまずいことをした」(文中敬称略)
(以上)

例えば「美味しんぼ」について、「このマンガが、忘れられつつあるフクシマを再び議論するきっかけになってありがたい」っていうフヌケた「意見」なんか、この記事の「主催者側は参加者の発言に寛容だ。背景には運動の継続がある。一口に反原発と言っても、健康への影響や原発への考えはさまざまで、それを表面化させれば運動は行き詰るとみられる」っていうのと同じ、要するに「『美味しんぼ』を批判すると反原発運動の敗北になる、だから内容の矛盾や福島人の怒り、悲しみは無視して、とにかく必死に見つけた屁理屈でありがたがる」ってだけだろう。しかし「セカンドレイプ」をありがたがれって何?

この記事について、ツイート急上昇です。
http://realtime.search.smt.docomo.ne.jp/fnt.html?hot_word=%95%9F%93%87%96%AF%97F&hotword_type=1&sort=score&lang_list=ja

コダックさん、やったね~。
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本日「信夫山ネコの憂うつ」開始3周年&祝!150万アクセス突破だにゃ 

2014年6月7日、このブログは開始以来3年を迎えました。また150万アクセスを突破、「福島差別デマ除染・記録」の老舗となり、確たる地位を築きつつあります(ホントかにゃ?)。福島を愛する皆さんのおかげです、ありがとうございます。

福島を潰して原発廃止を実現しようという、「反原発正義軍」の圧倒的攻勢の最中に、このブログを立ち上げた2011年6月7日のことが、遥か遠い昔のことのように思えます。恒例の、この一年インデックスです。

6月
2013-06-17 祝!3年目突入 「信夫山ネコの憂鬱 この一年」(続・福島放射能デマ戦記)だにゃ
2013-06-24 朝日新聞&イエロー太の「ヤラセ記事」? 「福島風評加害」に「ふくしま子ども大使」は負けない! 6/26重要追記あり
2013-06-29 「郡山市に住む事は法令に反している!」と煽る武田邦彦を郡山市が「後援」 こりゃキチガイ沙汰だ

7月
2013-07-10 郡山の順一さんに対して 上杉隆がまたまた「デマ」発信!!
2013-07-15 参院選「福島で奇形」と叫ぶ「木村ゆういち」候補は 福島からの自主避難者 (追記いろいろあり)
2013-07-20 投票前日にお伝えします 「あの日からずっと福島・渡利で子育てしています」(佐藤秀樹著)は フクシマじゃなくて福島に住む人の本音だよ

8月
2013-08-01 選挙直前「子ども福島」が「中核派」と絶縁宣言していた 他選挙関連こぼれ話
2013-08-21 清水修二教授の「寄稿」~「県民健康管理調査」目的から「県民の不安の解消」を削除させたマスゴミ・「市民」等の罪

9月
2013-09-06 出た!毎日新聞日野記者のデマ記事に 早野龍五先生もプンプン丸だにゃ
2013-09-29 オリンピック招致→福島は危険→広島・長崎で遺伝的影響 という「悪魔」記事発見

10月
2013-10-09 「子ども福島」の闇?「おかあさん」たちが中核派に利用された?~マスゴミのヨイショが効いたからだにゃ 責任とってね
2013-10-15 「市民放射能測定所」の闇 遂に丸森あや理事長追放?クーデターか?

11月
2013-11-02 山本太郎テロの最大問題点=天皇陛下に伝えようとした「福島についてのウソ」 ここを見逃さないでにゃ
2013-11-19 瀬戸福島市長の歴史的惨敗・・・また朝日の自主避難コジツケ記事があったよ もうヤメてくなんしょ 

12月
2013-12-23 放医研の「伝言・噂話」を批判する津田敏秀氏が 自分で「アウトブレイク」「福島のヒバクシャは広島長崎以上」という「伝言・噂話」のネタを撒くのには失笑 「環境省白河会議」
2013-12-31 朝日の本田雅和記者が南相馬に「ご栄転」 その他2013年の「落穂拾い」だにゃ

1月
2014-01-11 新春 本田雅和記者「フクシマ」を語る 「市民放射能測定所」健康相談会中止の闇 松本に留学って?菅谷昭氏の所業は忘れない
2014-01-31 民友記事「自主避難して正解」 えっ? 「福島風評被害」の戦犯は地元紙 何っ?

2月
2014-02-06 郡山高校陸上部「カジっちょ」さん、病にもデマにも負けずに頑張れ!&安東さんの「デマリン告訴」
2014-02-27 菅谷昭氏が福島医師会を誹謗中傷か アサヒ芸能が朝日新聞を凌駕 都知事選「反原発大敗北」 工藤先生おめでとう

3月
2014-03-13 NHK「自主避難祭り」は佐村河内・小保方型「おとぎ話願望」&福島医大が「報道ステーション」に抗議 重要追記あり
2014-03-19 竹野内真理の母=福島県出身ってホントかにゃ?(小ネタですが)
2014-03-31 甲状腺がん=福島は他県並み 福島の外部被ばく計算=国際基準の3倍を改めよ! 「松本留学」のその後 
4月
2014-04-17 4/3国連科学委「がん増加確認できず」 でも朝日ゆりっぺ記事 毎日日野記事には失笑
2014-04-28 風評加害者 「美味しんぼ」本日炎上 & 福島で毎日新聞が40%も「激減」の衝撃

5月
2014-05-07 5/7 遂に双葉町が「美味しんぼ」に抗議 これが福島県民の真実だ 5/9追記:小学館が福島県民より前に「発狂」
2014-05-12 5/12 福島県が「風評被害を助長するものとして断固容認できず、極めて遺憾」と表明 小学館の「質問」は福島をバカにしているにゃ
2014-05-18 美味しんぼ事件:山下俊一氏への「言論封殺」は容認した朝日・毎日が エラそうに「言論の自由」を説くフシギ
2014-05-31 美味しんぼ事件:自分の故郷で他人の故郷を貶める准教授より 長距離走者に知性と心があった

というわけで、この一年もいろいろあったにゃ~。山本テロウ当選とか、正義軍もしぶといね~。しかし段々リアル世界のことより、「マスゴミ」カテゴリーのエントリーが増えていて、今や「マスゴミ」による「風評加害」が、福島潰しの「テポドン」となっていることが、明らかになってきたよ。先月の(つーか、今も続いている)「美味しんぼ」事件なんて、その集大成みたいなもんだにゃ。何しろここまで5つもエントリーを書いてしまったほどの「大事件」だった。しかし連中の「作戦」「武器」は中古品ばかりで、「デジャヴ感」いっぱい、ってのも最近の特徴。「美味しんぼ」の「鼻血」「福島に人間は住めない」、「福島で不安を口に出せない抑圧がある」なんて、まったく2011年への「先祖がえり」でしかなかった。

丁度今、「小保方事件」が激しく動いているにゃ~。小保方氏は1月には「ノーベル賞候補」とまで持ち上げられていたのが、今や「捏造・コピペ」じゃない部分を探すのが困難な状態。しかし本人が登場した4月の記者会見後、yahooアンケートでは小保方氏の言い分に「納得」が45%、「納得せず」が28%だった。その後時間が経ち、それが逆転していったが、つまるところ科学の問題は理解に時間がかかり、これに比べたら「STAP細胞はあります!」と証拠は無くとも涙目で叫ぶ方が、世の中一般に共感を呼ぶってことだろう。また、「こんなの常識的にあり得ないよな~」と言う常識的な人は、ネット上のアンケートなどせず、その結果感情的な「ラウドマイノリティ」が、一時的な多数派になった、ということも考えられる。

「美味しんぼ事件」だって、似たようなものだろう。「おかあさん」が「子供が被ばくで鼻血!」と叫び、「市民団体」とマスゴミによって拡大拡散されれば、世の中一般の共感を呼び、鼻の粘膜に何だかがくっ付いて・・・といったトンデモ説を、マスゴミがもっともらしく取り上げる。(「おかあさん」じゃなくてイドガーだったが)。根拠希薄な説、誹謗中傷までを、「言論の自由」と言って擁護する・・・しかしこういった現象はどこまで「耐久性」があるのか?ある時間が経って振り返った時に、どう評価されるのか?

「信夫山ネコの憂うつ」の大きな目的は、「記録」。この原発災害後の福島を巡るバカバカしい、しかし深刻な「風評加害」が、いかなるものであったか、信夫山に「ロゼッタストーン」のような石碑を建て、年月を経た後、後世の社会学者、歴史家が解読し、判断するのだにゃ。まだまだ「反福島デマ」は続いていますから、「信夫山武装集会所」の使命もまだまだ続きます。皆さんこれからもよろしくです。
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shinobuyamaneko

Author:shinobuyamaneko
 福島県福島市の信夫山に住むネコです。
 原発事故以後ネット上には「もう福島市は放射能高くてダメ!逃げてください!」「福島はチェルノブイリ以上!」「子供を見殺しにしないで!」等の「反原発の叫び」が溢れてます。ネコはどこにも逃げられないから、もうノイローゼ気味。こういう「叫び」「脅し」の効果もあって福島に来る人は激減。街は沈み、市民は「すぐに逃げてください!」に怯えながら、静かに暮らしています。(←最近は嘘・デマがバレてきて、みんな元気になってきた感じだにゃ。)
 しかしね~、この種の「叫び」の根底に、「反原発」の「福島壊滅ならば原発全廃にできる!大大大チャンスだ!」っていう心理はないですか?原発全廃の為にはまず「福島壊滅」が必要とばかりに、科学的、医学的、論理的に怪しい説、大げさな数字等が「連呼」「拡散」されていないですか?それが「正義」になっていませんか?
 信夫山ネコは「故郷福島壊滅」を「原発全廃」の手段にされてはたまらんです。もし根拠がない数字や説の拡散によって、旅館の経営者が自殺するとかの悲惨な「風評被害」が出たら、大人しい福島人も終には訴えたりするのかにゃ~?!今はとにかくデマ、風評、誇張、脅し等を除染しながら記録するにゃ。(「リンクフリー」です 対「反原発」、対「放射脳」等での引用ご自由に)

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