10年前の反原発「葬列デモ」は今カズオ・イシグロが危惧する「リベラル・インテリによる科学否定」の前駆だった
Ⅰ:朝日新聞2011年12月2日朝刊「プロメテウスの罠 第9回 我が子の鼻血 なぜ」(前田基行)の主人公「町田市の主婦 有馬理恵」は、主婦ではなく「従軍慰安婦ミュージカル」主演の「俳優座の社会派女優&日本共産党系『日本平和委員会』代表理事」です。TVにも出ています。完全に「フェイクニュース」です。動かぬ証拠があります(リンク先エントリーの②を読んでください)。
市民団体のメール魚拓=「有馬さんは、“従軍慰安婦”をテーマにした憲法ミュージカルを演していらした方で、「プロメテウスの罠」の取材も受けていらっしゃいます。」

有馬理恵主演CM 「ハインツ・パスタ 牛肉とイベリコ豚の粗挽きボロネーゼ fitness class編
有馬理恵は2018年には「俳優座代表取締役」に昇格しています。「日本を代表する劇団の幹部」だったのです 朝日新聞よ、どうしてこの人が「主婦」なのか?まさしく「芝居」です。
この「事件」は、2018年5月に、「月刊HANADAプラス」が取り上げてくれました。渡辺康平福島県会議員のレポートです。
なお、朝日新聞いわき支局と南相馬支局は被ばくを恐れ、震災二日目の3月12日に住民を見捨てて郡山と福島に「自主避難」しました。

災害で住民を置いて逃げだした言語道断の報道機関は、日本現代史上この2011年3月12日の朝日新聞だけです。この新聞が「吉田調書」をめぐり、「所員が命令違反で撤退した」記事を捏造していたのは驚きです。
Ⅱ:岡山大学の津田敏秀氏のいわゆる「津田論文」は、原発事故後の子どもの甲状腺がんの発見について、実は(著者の意に反して)福島県内で地域差が無い(=被ばく量と関係ない)ことを証明しています(リンク先エントリーの⑤を読んでください)。
Ⅲ:カタカナの「フクシマ」が「福島はヒロシマと同じ核による惨禍の土地」という誤ったイメージを植え付け、差別につながるレッテルであると、脚本家の倉本聰さん、ジャーナリストの田原総一朗さんらも指摘しています。山梨学院大学の小菅信子教授は、著書「放射能とナショナリズム」で、「フクシマ」は「福島をエネルギー植民地から反原発の聖地として再植民地化して支配するための名づけ直しだった」と指摘しています。「フクシマ」使用に反対します。福島が「フクシマ」と書かれて喜んでいる当地の人を、私は見た事も聞いたこともありません。これは「負の刻印=スティグマタイズ」です。人が嫌がる名前で呼ぶのは、最も明確な「差別」、「イジメ」、「人権侵害」です。
Ⅳ:立憲民主党は、これまで散々デマで福島を苦しめてきた「おしどりマコ」を参議院選候補に擁立しました。この事件の経緯は「ポストさんてん日記 立憲民主党公認、おしどりマコ問題のまとめ」をご覧ください。
こちらは「おしどりマコ」のデマを集めたアーカイヴスです、「氷山の一角」ですが。
おしどりデマ庫

震災後に南相馬に移住した芥川賞作家 柳美里さんはこうおっしゃっています。
https://twitter.com/yu_miri_0622/status/1143631788222193664
柳美里 @yu_miri_0622
言葉は人の顔に向かいます。
福島は奇形児が多い。
福島の娘は嫁にもらうな。
福島の子は知能が低い。
これらのデマは、明らかな差別です。
差別は、人の顔を見ずに人をカテゴライズし、レッテルを貼ります。
福島で生まれ、育ち、巣立っていく一人一人の子どもの顔を見て、言ってください。
14:27 - 2019年6月25日
柳美里 @yu_miri_0622 · 6月25日
原発反対運動のために、原発事故の被害者たちを利用し、差別するのは、もうやめませんか?

幸い「おしどり」は落選しましたが、これらを基にした韓国の福島攻撃が続いています。これでハッキリわかるように、「放射能デマ」の正体は科学的根拠を無視した、憎しみ感情に訴えるだけの「政治運動、プロパガンダ」です。賢明な方は、なぜこれらの「放射能デマ」が起こり、続くのか?=すべては根底にある「原発は(それを推進した国は)憎むべきもの そのためには福島の放射能による被害が酷い方が都合が良い」という感情によって起こっている、という事を理解できると思います。
韓国・文在寅政権「日本は放射能汚染されている」プロパガンダのウソ
それでも、冷静かつ毅然とした対応を 林 智裕 現代ビジネス8/29
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66798
(ま、東京オリ・パラは延期になったけどにゃ)
震災10年なので、これも忘れないように・・・
武田邦彦デマ庫
山本太郎デマ庫
前エントリーのイシューは結局「科学ではなく感情・お気持ちを振りかざす困った記者」だったにゃ。これについては2017年ノーベル文学賞受賞の作家、カズオ・イシグロが今、とても興味深いことを述べている。
1:イシグロ氏の「警告」 3/4
カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ 事実より「何を感じるか」が大事だとどうなるか
倉沢 美左 : 東洋経済オンライン編集部 記者 2021/03/04 10:00
https://toyokeizai.net/articles/-/414929
この5年ほど、世界では大きな変化が起こり続けている。イギリスのEU離脱(ブレグジット)やアメリカでのトランプ政権誕生、新型コロナウイルスのパンデミックといった事態が起こるたび、その変化をめぐる議論は二極化し、自分と違う考えの人を「断絶」することが当たり前となってしまった。
その背景には、事実や真実より感情を重視する社会への変容があると語るのは、2017年にノーベル文学賞を受けたイギリス人小説家のカズオ・イシグロ氏だ。
同氏はこれまでも数々の作品の中で、変化の中で忘れられるものと、忘れられないものを扱ってきており、3月2日に上梓された長編小説『クララとお日さま』でも、人工知能(AI)の登場が個々人の人生や暮らし、価値観にどう変化や影響を与えるかを描いている。
(以下イシグロ氏)
俗に言うリベラルアーツ系、あるいはインテリ系の人々は、実はとても狭い世界の中で暮らしています。東京からパリ、ロサンゼルスなどを飛び回ってあたかも国際的に暮らしていると思いがちですが、実はどこへ行っても自分と似たような人たちとしか会っていないのです。
何が事実や真実で、何がそうでないか、ボーダーラインがあるかどうかはわかりません。ただ私自身は近年、科学の世界で行われているやり方が非常にすばらしいと感じるようになりました。もちろん科学の世界が完璧なわけではありませんが、基本的には何かをめぐって論争が起きた時に、最終的にデータやエビデンスによって事実が判明し、間違っていた側もそれを認めて「では、次の議論へ移ろう」となるようです。科学の世界では、人々はそうやって議論し、意見を持ったり、意見を諦めたりしています。
しかし、科学以外の世界では何か異常が起きている。これは私たちのような感情を通してコミュニケーションをする創造的な仕事をする人間にも責任の一端があるかもしれませんが、私たちは「大事なのは事実や真実ではなく、何を感じるかだ」という考えを浸透させすぎたようです。
ここ数年に起こったことに対して、私たちがやってきたことがどの程度影響を与えたのだろうと考えることがあります。人々が「なぜ芸術が必要なのか」と問うのに対して、私たちはハードな情報のやり取りだけでなく、感情を込めたコミュニケーションや気持ちを伝え合うことが重要で、そのために小説や映画、音楽を作っている、と言ってきました。
しかし、感情やフィーリングのみ重視され、先の大統領選のように「選挙が盗まれた」と感じたから暴動を起こしてもいい、という発想が出てきてしまうと、私たちのような仕事をしている人たちが状況を悪化させてしまっているのか、と考えることもあります。私自身これに対する答えはありますが、それは私たちの分野で仕事をしている人それぞれがチャレンジとして考えるべきでしょう。
リベラル側の人が理解しないといけないのは、ストーリーを語ることはリベラル側の専売特許ではなく、誰もが語る権利があり、私たちはお互いに耳を傾けなければいけないということです。こうした中で、出版社、編集者、あるいは芸術評論家はより重要な役割を担うことになります。ある小説や映画などが単なる感情操作を意図した作品なのかどうかを判別できる人が本当に必要だからです。
これはもちろん抜粋なので、ぜひ全部を読んでいただきたいが、とにかく「リベラル」インテリの「お気持ち優先」は危険な現象で、「自由・民主主義」は脆弱だ、とイシグロ氏は警告している。
2:石戸論さんが「リベラル・インテリ」に貶められた事件 3/3
この「警句」にちょうど当てはまる事件が、時同じくして、日本で、「福島の原発事故の被害」をめぐって起こっている。その一つは前エントリーの朝日新聞小手川記者の「歴史改ざん記事」、彼がTUF木田記者とツルんで福島民友を「科学を振りかざす」と批判した「科学ではなくお気持ちを振りかざす」だ。これは以前から「安全でも安心ではない」といった形で、原発事故後の福島に現れていた。それが東京の「豊洲市場移転」をめぐるデマで、緑のタヌキ知事が堂々と言っていたことは記憶に新しい。そして今、イシグロ氏の危惧にピッタリの「事件」がもう一つある。ジャーナリストの石戸論さんが、憲法論を説く「人権派」である鹿児島大学文学部の大野友也准教授によって貶められた事件だ。
https://twitter.com/satoruishido/status/1367024753098194944
@satoruishido
·3月3日
大野氏が批判してきたネトウヨと自身の思考回路が同じであると綴り、さらに所属する鹿児島大学も彼の言動を問題視し、聴取も受けていると書いています。ありがたいですね。特に福島に関する問題で意見が違えば何を言ってもいいと思って、誹謗中傷を繰り返す人がいます。ぜひ、これをお読みください。
tomoy@ono @ono_tomoya· 3月3日
3月1日、石戸諭様に関して不当なアウティングによってプライバシーを侵害し、また不当に人格を攻撃するツイートをしたことを深く反省し、ご本人と関係者の皆様にお詫び申し上げます。以下、連ツイ(同様の内容は添付画像にもまとめています)にて事情の説明、再発防止策などを述べたいと思います
https://mobile.twitter.com/ono_tomoya/status/1366976099389906947
tomoy@ono @ono_tomoyさん
私のツイートによって石戸様の立場を貶めることにより、私の政治的主張(福島では原発事故によって、科学的な調査では拾うことができない重たい健康被害が発生している)の正しさを世間に知らしめることができると考えました。
午後1:57 · 2021年3月3日·
大野准教授によれば、福島は科学的に大丈夫でも、政治的には重たい健康被害が発生しているのだ。このことについて、石戸さんは意見が合わなかった(つまり、石戸さんは福島に重たい健康被害が発生しているという政治的意見には反対で、その根拠は科学に裏付けられた事実なのだろう)⇒大野准教授による石戸さんへの攻撃・・・イシグロ氏が危惧する現象は、まさに大野准教授のこの「思考回路→やらかし」だろう。ちなみに石戸さんは、これまでもしばしば福島への「放射能デマ」に対して批判的だった。信夫山ネコが石戸さんを初めて意識したのは、2012年5月に東京四谷であったイベント「福島の話を聞こう」だった。
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-81.html 参照
この時、毎日新聞元福島支局長斗ケ沢秀俊さんと一緒に参加して熱心に「福島の話を聞いて」いた若い記者が、石戸さんだった。図らずも石戸さんが、大野准教授に「福島で重たい健康被害が生じているというのは、政治的主張である。科学ではない」という「本音」を言わせてしまった。「反原発」にここまで本音をハッキリ言わせたのは、この10年で初めてだ。画期的な出来事だ。
「政治」は一番科学からかけ離れていて、「感情」に非常に近い。このことは政見放送における泡沫候補、泡沫政党の主張を見ればわかる。論拠も何もない。しかし「政治的信念、情熱」という感情が人並み外れてある。全員の政治的主張は「正しい」のだ、大野准教授のそれが「正しい」ように。しかも彼らの根拠を欠くメチャクチャな主張は、「言論・表現の自由」によって、そのまま放送される。誰も規制できない神様級の最強である。
丁度千葉県知事選が話題ですね。
https://mobile.twitter.com/Unimaru_owata/status/1369291856350224387
これらは大野准教授と同等の「正しい政治的主張」です。
考えてみれば、「政治」の始まりは紀元前数世紀の古代文明の「神権政治」だ。これの原型はもっと前の、旧人の集団なんかにもあったのかもしれない。政治や社会と神との分離を果たした近代科学は、ガリレイ、ニュートンらから始まった、16・17世紀からの「新参者」だ。
3:2011年「リベラル・インテリ」による「葬列デモ」(「葬列予報」)の全貌
イシグロ氏は「感情優先社会」は、ブレグジットやトランプ現象に現れたと見ているが、日本では2011年の福島の原発事故後の「反原発」に現れた。この連中は福島の原発事故による健康被害を、原発廃止政策に資するために、非科学的に誇張して感情をターゲットにして訴えた。その現象はいろいろあるが、主催者に「弱者のミカタの反体制大学准教授」がいた事と、「科学完全無視の感情優先」という点で典型的で、最悪(と言っても2011年だけでも武田邦彦、鼻血デマ、子ども福島、朝日プロメテウスの罠、NHK追跡真相スクープ、菅谷松本市長の水面下中絶デマ公演・・・とかいろいろあったけどにゃ)なのは、2011年秋に大阪であった、「被ばくでこれから死ぬ福島の子ども」の棺桶をかついで喪服で繁華街を練り歩いた「葬列デモ」ではないか。これは本当に偏見・差別・誹謗中傷・いじめ・人命軽視・・・丸出しの最悪な中身だった。そして福島の被ばくで子どもが死ぬという、科学・医学完全無視の感情的、病的、狂信的な誇張。人間、しかも「権力から子どもの人権を守る等のスローガンを掲げるリベラル、反体制派」が、「反原発という政治的主張」でここまで酷く、醜く、おぞましくなるということに、衝撃を受けた。ナチのユダヤ人狩りまであと一歩ではないか。しかし、当時のマスメディアは全く報じておらず、今のところ「福島ファクトチェック」サイトが出しただけだ。
「被災地の子供の葬列デモ」と「原発ガッカリ音頭」 ファクトチェック福島 2018年1月18日
http://fukushima.factcheck.site/life/1317
2011年12月24日に計画されていた「第三回」の阻止には、当ブログも一部貢献したかもしれない。この「葬列デモ」については、この地球上で、当ブログが一番多く記録を残していることは間違いない。
信夫山ネコ「卑劣な葬列デモ」カテゴリー
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-category-15.html ここには次のエントリーが含まれる。
①終焉に向かう「反原発」(1) 大阪で「反原発」が「福島の子ども」の「エア葬式」を開催 2011 10/26
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-44.html
(第一回と第二回を報じた)
②11・1宣言 「葬列予報やめますか? 人間やめますか?」 2011 11/1
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-45.html
(第三回を中止せよ、という「勧告」 主催者FATEのブログにURLを書き込んだ このエントリーでの575「拍手」はこれまでの最多記録である)
③呆れた「葬列予報」の首謀者はpeacemakerhana アカイハナという人物 2011 11/17
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-46.html
(発案者「アカイハナ=山下恵」とは。茅ヶ崎から自主避難~FATEとの出会い~発案~寺院への協力要請などの「経緯」 証拠としてのツイのスクショ多数あり。)
④卑劣な葬式デモ=「葬列予報」の第三回は無かった そしてもう一人の実行委員は阪南大学准教授!? 2011 12/28
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-53.html
(葬列予報実行委員「S」は、阪南大学の下地准教授であることの「証明」 ツイのスクショ多数あり)
⑤「葬列予報」と「子ども福島」 そして「自主避難者」への「補償」について 2012 12/29
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-55.html
(「葬列予報」と「子ども福島」の関係 ツイのスクショ多数あり)
さらに一年後のエントリーとして、
⑥阪南大学准教授逮捕!ナゼかあの卑劣な「葬列デモ」の関係者が続々タイホだにゃ 2012 12/9
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-120.html
(一年後2012年12月の「反社会的行動」による下地准教授と葬列デモ参加者韓基大氏の逮捕について)
がある。
また、次のツイッターまとめは、当時のツイ民の反応である。
大阪での葬列デモのまとめ
https://togetter.com/li/205615
平成23年9月1日と10月18日に大阪で行われた、子どもの葬儀を模した「葬列予報」と称する反原発デモ。
正直、理解できない。
※追記 主催者ブログによると、僧侶は大阪府高槻市上牧の日蓮宗の寺院の住職とのこと。http://news.fatalbackground.org/?eid
=1252216
『葬列デモ、福島や福島の人の前でやれるのか!という批判があった。愚か者が。』
https://togetter.com/li/205868
まず、ワシはこの葬列デモを「ゲス」な行為やと思うとる。
その立場からのまとめ、や。
“大阪での葬列デモのまとめ”のまとめ
https://togetter.com/li/205993
大阪での葬列デモのまとめhttp://togetter.com/li/205615への反応まとめ。
反応全体を見ると、前回のまとめと同様にデモに嫌悪感を抱く人が圧倒的多数でした。
このまとめは「葬列予報」ついての議論、肯定派の意見中心(それ以外もあり)。
これらは随時参照していただきたいが、震災から10年を機に、これを後世へ伝えるのもノラネコの歴史的な責務であろう。以下にこの恐るべき「葬列デモ」の実態・全貌を改めてまとめておく。「カテゴリー」を書いた時には存在していた主催者側Webサイトは、現在全て削除されている。このこと自体が、この「葬列デモ」が人の道を踏み外した、恥ずべき犯罪的行為だったと彼らが自覚したことを表している。「カテゴリー」では随時「魚拓」を追記していたが、ここではなるべく整理して、「魚拓」のみを並べた。また、いくつか「新発見」した事項もある。
「葬列デモ」の基本スペック
これについては現在は主催者の一人FATESousei FUSAEのブログ二つのエントリー
「9.1 デモ報告@大阪キタ」(http://news.fatalbackground.org/?eid=1252199 現在抹消)と「10.18デモ報告」(http://news.fatalbackground.org/?eid=1252218 現在抹消)の「魚拓」が、唯一の残された「証拠」となる。
http://archive.is/news.fatalbackground.org (2つのエントリーの魚拓リスト)
https://megalodon.jp/?url=http%3A%2F%2Fnews.fatalbackground.org%2F%3Feid%3D1252199(「9.1」の魚拓リスト)
https://megalodon.jp/?url=http%3A%2F%2Fnews.fatalbackground.org%2F%3Feid%3D1252218&all=1(「10.18」の魚拓リスト)
正式名称:「葬列予報」
「予報」なのは、これから先に「被ばくで死んだ福島の子どもの葬式」があるから、その「予報」だそうだ。
内容: 「被ばくで死んだ福島の子ども」の模擬葬列(葬式ごっこ)
参加者は喪服着用で本物の子ども用棺桶を担ぎ、また銅羅等を鳴らしながら、繁華街を練り歩いた。また、参加した僧侶が読経した。参加人数は写真から見て20人程度と思われる。
日時: 2011年秋
第一回:9月1日 17時~
http://archive.is/ZSyTF はFATEの「9.1報告」の魚拓だが、その実態がよく記録されている。実行委と参加者は「被ばくで死んだ福島の子どもの棺」をかついで、喪服で大阪の中心街を練り歩いた。写真がボケボケで、参加者の「正体隠し」をしていた。
なお、コメ欄にたった一人、痛烈な批判を書き込んでいるのが、池袋ファミリー整体院の竹本淳一さんだ。

第二回:10月18日 17時~
http://archive.is/papXwはFATEの「10.18報告」の魚拓。中身は第一回と同じ。写真はかなりハッキリしている。
この回は批判殺到でコメ欄は炎上していた。

第三回:12月24日実行を予定していたが、ネット、ツイッターから反対意見、抗議殺到で中止になった。
場所:大阪市北区中之島
大阪市役所横~日銀大阪支店前~土佐堀通り~筑前橋~関西電力本店前
これは今回上記「魚拓」に残る写真を再見して確認した。各写真の左側が「google map street view」、右側は「魚拓」。
1出発点:中之島公園の大阪市役所横、土佐堀川沿いの緑地(主催者によれば「女神像前」)。川を挟んで「モンテ物産大阪支店」ビルが見える。

2:日銀大阪支店前

3:肥後橋交差点

4:土佐堀通り

5:デイリーヤマザキ肥後橋駅前店近く

6:土佐堀東1交差点

7:筑前橋

8:終点近く筑前橋上

9:終点 関西電力本店前

主催者「いのちを守るデモ実行委員会」について
これについては、委員会HP(https://nonuke-savelife.tumblr.com/ 「いのちを守るデモ」Project 現在抹消)の「魚拓」と、そこからリンクした「応答」「発言」「感想」等の魚拓が、残された記録である。
https://megalodon.jp/2011-1103-2125-33/nonuke-savelife.tumblr.com/(第一回の後の黒背景版)
http://web.archive.org/web/20120118113936/https://nonuke-savelife.tumblr.com/(最終版 「応答」、「感想」等全てのリンクが生きているので推奨)
http://web.archive.org/web/20140315000000*/https://nonuke-savelife.tumblr.com/(上記と同じ。このWaybackMachineから行ける魚拓は11あり、2016年の記録分までは同等で、全てのリンクが生きているものと思われる)
実行委員:次の3名
①山下恵(Y)
ツイッターネーム:アカイハナ、はな https://twitter.com/peacemakerhana 震災前から沖縄基地反対運動等で活動していた左翼活動家。震災当時は神奈川県茅ヶ崎で花屋をやっていた。2011年3月15日に、放射能恐怖から飼い猫「はな」を連れて深夜バスで京都の叔父の家へ、一週間後大阪へ「自主避難」した。5/3に、ジャーナリストの江川紹子さんと「猫連れ」についてツイでやりとりした記録がある。

この「葬列デモ」を2011年6月13日に思いついた、「発案者」であり、その狂的な熱意で実行にこぎつけた人物だ。この呆れたデモが「自主避難者」の思いつきで、福島に残ったために政府(←民主党菅直人内閣ですからね)の手先等と散々非難された人々が、さらに貶められたという点は、世の中にぜひ覚えておいてほしいところだ。
http://blog-imgs-46.fc2.com/s/h/i/shinobuyamaneko/11160.jpg 参照
2回実行された「葬列デモ」の警察届書類上の「主催責任者」でもある。その流れは
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-46.html を参照してほしいが、
科学の「か」の字もなく、ただひたすら福島の子どもが被ばくで死ぬと主張しまくり、恐怖感情+原発反対感情→福島の子どもの葬式ごっこ実行、しかし被災者感情は全く考慮しない想像力欠如・・・これは正にナチの「焚書」にも匹敵する、「感情優先社会」における人間の狂気と危険性をよく表していた。
「葬列デモ」後2012年9月、橋下大阪市長を嫌って高松市へ避難。2013年12月29日から消息不明。
山下(Yさん)の「感想」と称する「言い訳」の魚拓
https://megalodon.jp/2011-1103-2118-34/nonuke-savelife.tumblr.com/post/11392466606/y (第一回後の黒背景版)
https://web.archive.org/web/20120130205654/http://nonuke-savelife.tumblr.com/post/11392466606/y(その後背景がカラー化)


配っているビラのキテレツな「ポエム」は山下が書いたと思われる。ここから考えると熱心にビラを配っている左側の人物が、山下である可能性がある。ツイの記録からは、山下は当時「(子どもを)産むタイムリミット近い」年齢であった。
②FATE Sosei FUSAE(F)
大阪市中央区上本町西3-3-30「CafeFATE@呂 (るー) 日曜日とたまに祝日のみ営業」の経営者。自然食カレーが売り物の、自然派系カフェ&通販ショップ(福島なら「風と木」だ)で、その系統からの「反体制活動家」というのが実態だろう。
ブログ http://news.fatalbackground.org/ とツイッター https://twitter.com/FATE_SOSEI は今も続いている。
元々は東京都中野区or杉並区の出身で、両親はいわき市に「別荘」を所有している「上級国民」だ。その後2013年あたりにこのショップは移転して、大阪市中央区瓦屋町1-1-7 StudioFATE FBページ https://www.facebook.com/ fatalbackground となった。
山下恵とは2011年5月21日の「関西電力の原発を止めよう! 5・21学習&討論会」で出会った(http://news.fatalbackground.org/?eid=1252160 参照)。また、「葬列デモ」実施にあたり、正法寺の参加を取り付ける等、山下に協力して精力的に動いた。なお、第二回実施後10月26日には、あの「しばき隊」の「野間易道」と東京で会食している。その界隈の人、ということだろう。
http://blog-imgs-46.fc2.com/s/h/i/shinobuyamaneko/noma.jpg
FATE(Fさん)の「感想」と称する「言い訳」の「魚拓」
https://web.archive.org/web/20120130230618/http://nonuke-savelife.tumblr.com/post/11392507344/f

「10・18デモ報告」(魚拓)に「私は前回の銅鑼に替わって 今回は仏教で使われる回転させて鳴らす楽器を 鐃鉢(にょうはち) というらしいです。お借りして 始終鳴らしていました。」と書いてあるので、左側の人物がFATEだろう。
FATEの異常性は「10.18デモ報告」コメ欄の、本人が書いた次の一文に表れている。
今のところblog記事の公開している以上
今後コメントを書き込まれるのをお断りすることはできませんが
できましたら 公式HPの「ご意見受付」へお願いできませんでしょうか。
http://nonuke-savelife.tumblr.com/
このページは まだ情報が少ない上に、視覚に障害のある方への配慮から
若干 色調コントラストがキツく 見にくく感じるかもしれませんが
少しずつわかりやすいものにしていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願い致します。

「視覚に障害のある方への配慮」をする人物が、福島の人への「配慮」なしに、その子どもを「葬式ごっこ」で葬る。ここから人間は、何を教訓にすればよいのか?アドルフ・アイヒマンに「悪の凡庸」を見たハンナ・アーレントに尋ねるべきなのか?オレはネコだから知らんが。繰り返すが、これは、「ナチのユダヤ人狩りまであと一歩」である。ちなみに、1986年の「中野富士見中学いじめ自殺事件」の裁判では、最終的に「葬式ごっこ」は「被害者に苦痛を与えた行為」と認められ、多額の損害賠償が命じられた。「葬式ごっこ」は明確に「人道に対する罪」である。
③下地真樹(S)
阪南大学経済学部准教授 沖縄出身 モジモジ ツイッター https://twitter.com/mojimoji_x
この葬列デモの一年後、下地=mojimoji=「葬列予報」実行委員Sであることの「自白」は下記に収録されている。
2012年11月27日 モジモジ先生、壮烈!いや葬列デモ?
https://togetter.com/li/413833
下地准教授(S)の「応答」=「言い訳」の「魚拓」
http://web.archive.org/web/20111119005201/http://nonuke-savelife.tumblr.com/post/12855881354
ここで下地准教授は「福島に家族がいる」と言っているが、これは郡山市に住む「兄」のことだ。独立している、妻子を持つ社会人で、恐らく彼は「葬列デモ」に反対、「福島から避難せよ」に反対している。福島医大出身の医師なのかもしれない。いずれにせよ、「福島に家族がいる」は、「葬列予報」の免罪符には全くならない。
なお、下地准教授は2012年12月に逮捕された。「東日本大震災で発生したがれきの受け入れに抗議するデモ行進をJR大阪駅構内で無断で行い、駅側の警告に応じなかったとして、大阪府警警備部などは9日、威力業務妨害と不退去の容疑で、阪南大准教授の下地真樹容疑者(40)=大阪市西区新町=ら2人を逮捕した。下地容疑者は黙秘しているという。」
阪南大学准教授逮捕!ナゼかあの卑劣な「葬式デモ」の関係者が続々タイホだにゃ
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-120.html 参照
同じく「葬列デモ」に参加し、先頭右側で棺桶を担いでいた韓基大氏も同年11月に逮捕された。「大阪市が東日本大震災で発生したがれきを受け入れ、試験焼却するに当たって開催した住民説明会を妨害するため、会場に侵入したとして、大阪府警は13日、建造物侵入容疑で大阪府泉大津市池浦町、韓基大(45)と住所不詳、自称大山裕喜子(33)両容疑者ら反対派グループ3人を、公務執行妨害容疑で30歳ぐらいの男を現行犯逮捕した。」
参加僧侶: 「原子力行政を問い直す宗教者の会」(FATEの報告、FactCheck福島による)
https://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-11658142731.html によると、
「今回のデモの主催者というのは、浄土真宗の宗派の1つ、真宗大谷派の人間である、長田浩昭氏でして。」
https://chosenji.net/ryumonblog/?attachment_id=288 を見ると、確かに3人のうちのメガネがそうだ。
この他、FATEが10月8日に、「正法寺」(http://www.nichirenshu-osakashi.org/map/tera_map/osakashi-chuo/shoboji.html)の参加を取り付けている。
(http://blog-imgs-46.fc2.com/s/h/i/shinobuyamaneko/fat.jpg 参照)
参加した3人のうちの残りの一人は不明である。
参加僧侶の「発言」=「言い訳」の魚拓
http://archive.is/ez040
「葬列予報」の目的・主張:
原発事故の被ばくによりこれから死ぬ福島の子どもたちの葬式を、前もって葬列形式の「デモ」で行う。このことによって、原発の危険性、反原発の正しさを世の中に訴える。これは「子どものいのちを守る」ためである。
以下は上記実行委員会のホームページ「魚拓」から。
「いのちを守るデモ」PROJECT
葬送デモの実施にあたって
こうした表現については、福島の方を傷つけることになるのではないか?
このような厳しい表現は残酷すぎるのではないか?
様々な議論がありました。
しかし、現実に進行してしまっている汚染の実態を放置すれば、
近い将来にこのような悲劇が起こることは残念ながら避けられないでしょう。
見たくない現実を『葬列予報』という形で表わすことにより
この厳しい現実と向き合い 子ども達が被曝の危険性にさらされていることに
みなさんの関心が集まり 一人でも多くの子どもの命が守れたらと願います。
2011.08.19 「いのちを守るデモ」実行委員会
葬列予報 ~葬送デモのご案内~
日曜日の昼下がり
晴れた公園
はしゃぎまわる子ども
ぼんやりと煙草を吸いながら
ベンチで眺めているあなた
目をつむり想像して下さい
その小さな身体が
棺に横たわる場面
その唇は もう唄を刻まない
新幹線で五時間の場所で
目の前で起ころうとしていること
可哀想で済ませましょうか
黙り続けていましょうか
※放射能を浴び続けることで予想されるこの悪夢を現実にしたくない。
これは何よりも命の問題なのだから。
(ネコ注:どうやったら福島の被ばく量で子どもが死ぬのか?このキチガイじみた「ポエム」を書いたのは、「狂的な熱意を持った人物」=山下恵としか考えられない。そもそも煙草の方が危ないんじゃないか?「葬列デモ」をめぐるツイの記録で、山下はもちろん、FATE、下地のツイには科学、医学、数値等の話は、一切出てこない。まるで近代以前の宗教集団だ)
第二回『葬送デモ』 十月十八日(火)
午後四時半 集合 / 午後五時 出発予定
大阪 中之島公園 女神像前より
ご賛同の上ご参列いただける方は、喪服などの黒めの衣装をご着用ください。
前回は、九月一日(木)に実施しました。ご参加いただきました皆様、ご協力ありがとうございました。
3.11以後も多くのいのちを汚染地域に置き去りにしていること。
3.11以前から多くのいのちを犠牲にしてきたこと。
原発、そして私たちの社会のありようを見つめなおし、
「いのちを守る」を主題としてできることをやっていきたいと考えています。
賛同者・参加者:
「子ども福島」のトップである中手聖一氏は賛同、感謝していた。中手氏は葬列デモを事前に知らされていたし、「子ども福島」の寄付金の口座番号もFATEのブログに載っていた。また、幹部の宍戸俊則氏も「応援したい」と表明していた。
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-46.html の後半参照。
しかし、FATEの次のコメの「スクショ」から想像すると、参加者で福島の人はいなかったようだ。
http://blog-imgs-46.fc2.com/s/h/i/shinobuyamaneko/FATE17.jpg
「(参加者には)私の知る限り福島県から避難してきた人はいないと思います。私が知っているのは福島県に家族がいる人や、関東地方から避難して来た人がいることです。」
早い話が、これはそれぞれ下地、山下実行委員にあてはまる。参加者で福島に関連した者は、下地「委員」だけだったのだ。山下は「感想」では親が福島にいるように見える点があるが、これはフェイクだ。本当に福島にいるなら「免罪符」として使えるのでハッキリ書くはずだが、それはツイ含め一つもない。山下にとっては関東も被ばくで被害が出る場所なので、親は関東にいる可能性がある。弟は群馬だった。彼らは賛同者、参加者に福島の人がいる、と匂わせ、盛んに「免罪符」を発信していたが、「匂い」は事実ではない。
ついでに、上記「委員会HP」に掲載されている「Nさんの感想」
http://web.archive.org/web/20120204040027/http://nonuke-savelife.tumblr.com/post/11392634740/n
だが、FATEの「ゴーストライティング」の可能性が高い。
http://blog-imgs-46.fc2.com/s/h/i/shinobuyamaneko/FATE49.jpg
こんな薄っぺらい感想を書いた「Nさん」は、実在も疑わしい。
http://blog-imgs-46.fc2.com/s/h/i/shinobuyamaneko/20111228182010742.jpg
賛同者ryotak加藤良太氏(大学講師?キリスト教?)は「デモを呼びかけた中心に、少なからず福島の人がいる~」と書いているが、これは実行委員会のインチキ「免罪符」にひっかかった例。中心に(も、下手すると参加者にも)福島の人はいなかった。
鎌倉→京都「自主避難」の参加者 。案外こういう「ロハスな意識高い自然系」が多かったのかもしれない。FATEの店の客が誘導された可能性もある。

当時同時に盛り上がっていた「がれき焼却反対運動」の参加者でもあり、この運動と「葬列デモ」の参加者はかなり重なっていたと考えられる。
もう一度 カズオ・イシグロの言葉
誰もが感じたいことを感じて、それが真実になる、という考えは非常に危険なものです。しかし、今のメディアや情報のやり取りにおけるビジネスモデルは変わってしまい、エビデンスではなく、感情や意見が幅をきかせるようになってしまった。今や科学の世界で行われている、真実を導き出すためにエビデンスを用いて議論するといったやり方は、政治や一般的な世界で失われつつあります。そして、これは私のように長年、主に感情に関する仕事をしている人間にとっては、憂慮すべきことです。
10年前、2011年秋の日本、科学が押しのけられて「感情や意見が幅をきかせるように」なり、眼をそむけたくなるような醜悪な「葬列デモ」が、「リベラル・インテリ」によって実行されていた。福島を傷つける放射能デマを流し続けた、反原発運動、リベラル、インテリ等、そしてこれらを持ち上げるマスゴミの、その後の10年を予言するような事件だった。