福島の20mSV/年はチェルノブイリの避難基準5mSV/年の4倍=デマにゃ
たんぽぽ舎 : 地震と原発事故情報45~避難基準はソ連よりも4倍甘い
(「転送歓迎」だとさ)
★1.旧ソ連最悪の原発事故 チェルノブイリの避難基準は5ミリシーベルト 日本の福島は20ミリシーベルト
1986年に起きたチェルノブイリ事故時のソ連の避難基準には2段階ありました。
一つは公衆被曝の1mSv/年 を超えると「移住権利」が発生します。住民は移住するか否かを自分で選択します。
もう一つ5mSv/年 を超える場合、「移住義務」になります。
公衆被曝の法的基準を超えた場合に避難する権利が発生するのは法的に適性でしょう。日本の場合は避難により発生する損害は東京電力に補償義務があるはずです。
日本政府の<避難基準>は20mSv/年です。<ソ連よりも4倍も甘い>基準となります。
住民の被曝被害が心配です。ソ連の基準で避難をするなら、福島市や郡山市も対象となるでしょう。
外国の新聞でもこの事実は報道されていますが、日本のマスコミは沈黙を守っています。
(以上)
こんなのを鵜呑みにして、「うぁ~~~~~、これじゃ大変だ~~~~」となって福島市から避難した人、多いですか?うつになったり、自殺した人、いないといいにゃ。大損になる可能性があるにゃ。なぜなら、上記には「日本のマスコミ」みたいに「沈黙を守っている」、しかも極めて重要な部分があるからにゃ。
隠されていることは、
◎このチェルノブイリの避難基準は1991年=事故の5年後に決められたもの だにゃ。
これは、「ベラルーシにおける法的取り組みと影響研究の概要」 ウラジーミル・P・マツコ,今中哲二
http://ow.ly/4E4O8
に詳しくある。あの小出氏の所属する「京都大学原子炉実験所」のサイトのページにゃ。
正確には1991年12月11日に(独立後の)ベラルーシ共和国が法律決定(そもそもソ連じゃないにゃ)。
法的根拠になった「ベラルーシ科学アカデミー」が1990年12月19日に採択したものは、以下の如し。
汚染密度に従って,汚染地域をつぎのようなゾーンに区分する.
無人ゾーン:1986年に住民が避難した,チェルノブイリ原発に隣接する地域.
移住義務(第1次移住)ゾーン:セシウム137,ストロンチウム90,プルトニウムによる土壌汚染密度が,それぞれ1480,111,3.7kBq/m2以上(40,3,0.1Ci/km2以上)の地域.
移住(第2次移住)ゾーン:セシウム137,ストロンチウム90,プルトニウムによる土壌汚染密度が,それぞれ555~1480,74~111,1.85~3.7kBq/m2(15~40,2~3,0.05~0.1Ci/km2)の地域.年間の被曝量は0.5レム(5ミリシーベルト)を越える可能性がある.
移住権利ゾーン:セシウム137,ストロンチウム90,プルトニウムによる土壌汚染密度が,それぞれ185~555,18.5~74,0.37~1.85kBq/m2(5~15,0.5~2,0.01~0.05Ci/km2)の地域.年間の被曝量は0.1レム(1ミリシーベルト)を越える可能性がある.
定期的放射能管理ゾーン:セシウム137による土壌汚染密度が37~185kBq/m2(1~5Ci/km2)の地域.年間の被曝量は0.1レム(1ミリシーベルト)を越えない.
ということにゃ。上記「移住(第2次移住)ゾーン」が、「チェルノブイリの避難基準は5mSV/年」ってやつにゃ。
またこのページの「食品,飲料水,空気中の放射能レベルに関する規制」という項目には、
「旧ソ連時代,緊急措置として設定された被曝限度(事故の1年目10レム,1987年5レム,1988年3レム,1989年3レム,1990年0.5レム:うち外部被曝と内部被曝が50%ずつ)に基づいて・・・」
とあるが、ここからは事故後の1986年の間は、被爆限度=10レム=100mSV(恐らく/年)だったことがわかる。
つまり事故後福島の基準=20mSV/年 と比較すべきチェルノブイリの基準=100mSV/年だ。同時期の比較では、「福島の避難基準はチェルノブイリの4倍」じゃない。それどころか5分の一にゃ。
「チェルノブイリ事故5年後に5mSV/年の避難基準」になった地域は、事故後数ヶ月の頃(つまり今の福島と同じ時間経過で)はどれほど汚染していたのか、と考えてみよう。 今の福島市、郡山市のレベルではなく、もっと高い値だったと想像できる。少なくとも今「たんぽぽ舎」が言う、「ソ連の基準で避難をするなら、福島市や郡山市も対象となるでしょう。」の論拠はない。
おもしろいので繰り返すけど、この避難基準はソ連でなくベラルーシのものにゃ。まさかこれも「隠してた」のか。
「原発全廃」のためには、福島市から人を避難させてゴースト・タウン化する。そのためには「この基準は1991年に決められた」を隠して、「福島はチェルノブイリ避難基準の4倍!早く逃げてください!」というデマばかり(たんぽぽの種、いや放射性物質のように)「拡散」する。これじゃ「政府 東電 保安院」と同じじゃないかにゃ。何も「原発全廃」のために「福島壊滅」にしなくてもいいにゃん。何の利益があるのか?単におもしろがっているだけかにゃ?福島人を脅してそんなに楽しいのか?
「たんぽぽ舎」という名前自体「みどりの未来(6月6日の記事参照)」と似ていて、「いや~な感じ」にゃん。
今福島に必要なのは政治的数字ではなく、科学的数字にゃ。